Love Letters
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2005年07月24日(日) 遠距離恋愛に危機が訪れる時


 あなたと一緒にいる時間は

 あっという間に過ぎてしまって、

 別れの日の朝、目覚めた時は

 いつだってどうしようもなく寂しいのです。



 もっと一緒にいたいという気持ちから

 いつまでもベッドでまどろんでいて、

 チェックアウトぎりぎりの時間になって

 慌ててシャワーを浴び、服を着替えるのでした。





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 正午にチェックアウトして、

 ホテルの近くのイタリアンのお店へ行きました。

 ピザとパスタのランチを一つずつ注文して、

 シェアして食べました。

 一緒にいられる時間が少なくなるにつれて、

 口数が少なくなる私。

 そんな私の気持ちに気づかないふりをしているのか、

 前の日と変わりない様子のあなた。




 帰りの車の中、

 少しだけ気まずい雰囲気になりました。

 きっかけは

 あなたが今度友達と食事に行く時に、

 その友達が誰か女の子を

 連れて来るかもしれないという話を聞いたから。

 あなたの飲み仲間のグループに

 女の子が混じるということは

 別に珍しいことではないのだけれど。

 
 「そいつはよく女の子を連れてくるから。」


 「奥さんじゃなくて…ね。」


 「いつも決まった女の子じゃないけどね。」


 「もしかしたら、

  密かに紹介されてるとか。^^

  あなたがいつまでもシングルだから。」


 「まさか。(笑)」


 「もし、そうだったらどうする?」


 「どうするって?」


 「密かに面会させられてて、

  あなたもその女の子を気に入ったら?」


 「どうだろ。仮定の話されてもわからないよ。」


 「つきあってみる?」


 「食事ぐらいは行くかもしれないよ。

  酒が飲める娘だったら一緒にバーに行ったりとか。」


 あなたは

 私が助手席でどんな表情をしているのか

 気づいていなかったのでしょう。

 私はきっと半べそをかいたような顔をしていたはずです。


 「そうだよね。

  もしあなたの近くに素敵な人が現れれば、

  わざわざ遠いところにいる私と

  付き合う必要なんてないもんね。

  もし、あなたに何かあった時でも、

  私は側にいて助けてあげることも出来ないし。」


 「誰かに助けられなくても、

  俺は一人で大丈夫だから。^^」


 「近くにいる彼女の方が、

  何かと便利じゃないかな。」



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 「だって、私にはたまにしか会えないよ。」


 「でもさ、

  その分俺達

  人よりずっと濃いデートしてると思わない?」




 結局、

 最後はあなたの言葉にうなづいた私。


 もし、私達の恋が終わる日が来るとしたら、

 それはきっと

 遠距離が原因ではないでしょう。

 一番大切なのは心の距離なのだから。



0574 W.S.R

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小夜子

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