Love Letters
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2005年02月23日(水) 幻の永遠


 遠距離になってから、

 別れるぎりぎりの時間まで

 二人きりでいたいと思うのです。

 二人の身体が離れてから別れるまでの時間が

 長ければ長いほど寂しくなってしまうから。



 あなたは別れの寂しさを表に出さない人でした。

 それに、人前でベタベタするのが大嫌いな人。

 それでも、

 私が別れ際の寂しさをあなたに話したら、




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 せめて最後にあなたの体温を感じたくて…




 あなたとお別れする日の朝、

 早起きしたあなたが

 まだベッドでまどろんでいた私に言いました。


 「川沿いを散歩でもしようか。^^」


 ホテルの近くには大きな川が流れていて、

 川沿いには朝の散歩に最適な遊歩道があります。


 「うん…いいね。」


 私の声のイントネーションで

 あなたはすぐに

 私の本当の気持ちを察したようです。


 「やっぱり…もう少しこうしていようか。^^」


 あなたは煙草の火を消すと、

 ベッドに戻って来て

 私を優しく抱き寄せました。




 あなたと一緒にいる時は

 抱かれるための私でいたいの。

 ずっとずっと

 くっついて

 溶け合っていたいの。



 永遠の愛なんて存在しないから、

 せめてひととき

 幻の永遠を感じさせて。



0574 W.S.R

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小夜子

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