Love Letters
DiaryINDEX|past|will
遠距離になってから、
別れるぎりぎりの時間まで
二人きりでいたいと思うのです。
二人の身体が離れてから別れるまでの時間が
長ければ長いほど寂しくなってしまうから。
あなたは別れの寂しさを表に出さない人でした。
それに、人前でベタベタするのが大嫌いな人。
それでも、
私が別れ際の寂しさをあなたに話したら、
せめて最後にあなたの体温を感じたくて…
あなたとお別れする日の朝、
早起きしたあなたが
まだベッドでまどろんでいた私に言いました。
「川沿いを散歩でもしようか。^^」
ホテルの近くには大きな川が流れていて、
川沿いには朝の散歩に最適な遊歩道があります。
「うん…いいね。」
私の声のイントネーションで
あなたはすぐに
私の本当の気持ちを察したようです。
「やっぱり…もう少しこうしていようか。^^」
あなたは煙草の火を消すと、
ベッドに戻って来て
私を優しく抱き寄せました。
あなたと一緒にいる時は
抱かれるための私でいたいの。
ずっとずっと
くっついて
溶け合っていたいの。
永遠の愛なんて存在しないから、
せめてひととき
幻の永遠を感じさせて。
0574 W.S.R
人気サイトランキング
小夜子
|