Love Letters
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あなたと最後に会った時、
バーのカウンターで、
あなたは
『香水』という小説の話をしてくれました。
嗅覚の鋭い主人公が
匂いの魅力にとりつかれるあまり、
人生を狂わすという話。
あなたも匂いに敏感な人だけれど、
香水の人工的な強い香りを
極度に嫌う人でした。
微かに香る
シャンプーや石鹸の匂いは好き。^^
「小夜子は、いい香りがするよ。^^」
あなたに抱きすくめられて
そう言われた時、
あの時、私は
あなたに相応しい女だと
認められたような
嬉しい気持ちでした。
しばらく会わないでいると、
愛していた笑顔さえ
忘れてしまいそうになるのに、
何故か
不意に思い出す
あなたの匂い。
それは
あなたに愛された感触にも似ていて…
甘い記憶を呼び起すのに十分な
きっかけになるのです。
小夜子
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