Love Letters
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昨夜
諒を投げ飛ばした男の子とその母親、
幼稚園生の妹が
家へ来ました。
玄関に出た私と諒を
その母親と男の子はずっと睨んでいるようでした。
こういう時のために「平謝り」という謝り方が
あると思うのですが、
「遊びの延長でしたことです。」
「諒君をターゲットにしていたわけではない。」
「諒君のことをうちの子は嫌いではなく、
寧ろ好きな方なんです。」
息子に悪気はなかったと主張する母親の隣で、
その男の子は最後まで謝りもせず
諒を睨みつけたまま黙っていました。
私は親子の鋭い目つきに怯えて、
自分の声が震えるのがわかりました。
頭を下げたのは私の方でした。
母親が渡そうとした大きな包みを
「結構です。」
と断ると、
母親は顔を歪めて、
「迷惑ですか?」
と吐き捨てるように言いました。
二度目の暴力。
相手の子は無傷という状況も
言い訳がましい形だけの謝罪も同じ。
この母親が言うように、
この母も息子も
諒を憎んでいるのではないでしょう。
ただ、
他の誰かに対して
強い憎しみを持っていることはわかります。
その憎しみが
ある日
罪のない弱者に向けられるのです。
被害者であるはずの
私達を
突き刺すように睨みつけるのは、
私達が
この母子の憎しみの対象の身代りとして
選ばれてしまったからでしょう。
小夜子
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