Love Letters
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2004年01月15日(木) スクランブル交差点でKissした日


 あなたは

 公共の面前で

 いちゃついているカップルを見るのが

 嫌なんだそうです。



 「あなたも

  あの位の年の頃はそうだったんでしょ?

  若いカップルだったら

  私は微笑ましいと思うけどな。」


 私がそう言っても、

 あなたは

 自分はそんなことはなかったと

 言い張ります。




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 確かに

 公共のマナーというものがあるし、

 TPOも守るべきだとは思います。

 だけど、


 『ここだったら、別にいいんじゃない。』


 と私が思うような場所でも、

 あなたは

 人前でいちゃつくカップルを見ると

 不快感を示します。




 私の周りには、

 外国人と結婚している人も多くて、

 一緒に飲みに行った席で、

 友達とアメリカ人のご主人が

 いちゃついているのを見ることなんて

 しょっちゅうだから、

 ちっとも気にならないのです。

 寧ろ、

 人前だと格好つけて

 急に素振りが冷たくなるような

 日本人男性の方が不自然に思えるくらいです。




 「じゃあ、

  人前でキスなんて

  あなたにはとんでもないことね。^^」


 そう言いながら、

 不意に

 私の胸に

 遠い記憶が蘇りました。




 雨の日の

 渋谷駅前の

 スクランブル交差点。




 1つの傘に

 身体を寄せ合って

 歩いていた

 恋人と私。



 「今夜は小夜子を帰したくないよ。」



 耳元でそっと囁かれ、

 傾けられた傘に

 隠れるようにして

 熱く交したKiss…




 二度と戻らない日々。

 溢れる感情のままに恋をして、

 幸せが永遠だと信じていたあの頃。




 目の前でいちゃつくカップルを見ても

 あなたのように腹が立ったりはしないけれど、

 今はもう

 あの頃のように、

 心の赴くままに

 好きな人に甘えることなど

 出来なくなってしまったかもしれません。



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小夜子

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