マンドリンを弾くために、品川シーサイドの東品川文化センターに出かける。 重い楽器を持ち運ぶことは、年老いたときや病気になったときの移動に少し似ているのではないだろうか。 そう思うとあまりモンクも言えない。 これが当たり前の人もいるのだろうな。 工作室とかなんとかいう部屋で、焼き物を焼く道具やら変な机だのがある。 開けたり触ったりする。 窓からは隣のビルの屋上一面に、黄色い花がびっしり植えられているのが見える。あれは何だ、という話になる。 モスコちゃんが言うには、黄色は「帰って来い」という意味があるから、あれはサインじゃないかということ。空に向かって。ずっと誰かを待っているんじゃないかと。 しかしNさんが言うには、ビルは何階以上だと、屋上緑化をしなければならない、とかいう法律だか条例だかがあるのだそうだ。だから何にせよ、屋上緑化だろう、と。 そうかあ、と思う。 右手には海が見える。小さな船のようなのも。それから新幹線も走る。 じっと眺める。
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