イメージというのは不思議なもので、言葉でもなく、音でもなく、画像でもなく、ストーリーでもない。もやもや。 時代を流れてゆくもやもやもある。 昨日、美術館に行って絵を見て思ったのだけれども、例えば『ハムレット』のオフィーリアが川に流されて死ぬシーンを描いた絵というのがあるのだが、このモチーフを描いた画家というのは他にもたくさんいたはず。つまり皆が共通のイメージを持っている。でもこのシーンは劇の中ではそれほど重要な感じはしないし、オフィーリアというヒロインも、それほど魅力的なものではない。 ただ「水に沈む女」というイメージが圧倒的に魅力的だ。 上手く言えないけれど、この「もやもや」というものは、時代や国を覆うよなあ、と思った。 ギリシャ神話の女神のイメージ、キリスト教の天使のイメージ、はたまた妖精、サンタクロース、一角獣、麒麟、などなど。 みんながもやもやを持っている。 絵にしたり、小説にしたりもできるけれど、その前に「もやもや」がある。
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