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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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神保町
2003年09月06日(土)

会社でいつもファックスを配ってくれる人は、脚本を書いたりもしていて、本がすきな人で、とてもいい人だ。
私が谷崎潤一郎と金子光晴がすきだ、ということを話したので、「ユリイカで谷崎の特集やってたよ」「中公文庫が金子光晴の新刊出したみたいだよ」と教えてくれる。
私は、本はほとんど図書館で借りてよんでいて、実は金子光晴の本もほとんど持ってない。最近買った本といえば南Q太の「トラや」(名著。マンガだけど)だけだ。
そしたら「本にお金を惜しんじゃいけない」というので、そうかなあ、と思って神保町に古本を探しに行くことにした。

金子光晴は80近くまで生きた人で、著作も多いのだけど、ほとんど絶版になってるみたいだ。

神保町の古本屋さんをちらちら覗いたけれど、なれないのであまりみつからない。
でも何冊かあった。
欲しい、と思ったけど、2000だの4000円だの、あげくボロボロなのに7000円だので、こんなにするのかあ、と元に戻した。
私は所有欲があまりないので、本でも何でもあんまり欲しくない。指輪とか車もわかんないし、おいしいもの食べる方がすきで、本も読めれば別に自分のじゃなくてもいい気がするなあ、と思った。でもやっぱり買った本は違うのかな。

それからさぼうるに行ってコーヒーを飲んだ。
あー、ひとりで喫茶店に入るのは楽しいなあ。

もう行かない。図書館の方がいいと思った。

本当はみんな金子光晴がすきなのかな。




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