Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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諏訪町交差点、わしが出た戸塚第一中学校は西早稲田中学校に改称、毎日新聞社早稲田別館、あれあれ、東京に出てきてはじめて過ごした数日の新聞配達奨学生宿泊施設、深夜月を見上げて渡辺香津美アカサカムーンを耳に鳴らしてみた、はじめて入った2階喫茶店コーヒーショートホープ松山千春浪漫LPジャケ想いつつ、地下の食堂おやっさん同じ札幌東高校OBがんばんなよごほんおかず大盛り、4にん簡易ベッド、東工大受ける静岡出身、だらー、方言語尾、新鮮、早稲田松竹、高田馬場ポルノ噴水質屋スズヤ、中古レコード屋タイムの永遠、
懐かしいことばかり思い出すのはさほど未来はながくないってことよ、ね、
★ この分岐点の感覚は、二十世紀末を彩ったサイバーパンク映画の傑作『マトリックス』(一九九九年)で、モーフィアスが主人公ネオに迫る二者択一に近い。彼は言う。
「青い薬を飲めば、お話は終わる。君はベッドで目を覚ます。好きなようにすればいい。 赤い薬を 飲めば、君は不思議の国にとどまり、私がウサギの穴の奥底を見せてあげよう」。
ウォシャウスキー兄弟(当時。現在は姉妹)は同作品を監督するのに十九世紀英国作家ルイス・キャロルが一八六五年、少女アリスを主役に描いた地底の「不思議の国」を念頭に置いたが、北米 が舞台となれば、さしずめアメリカ初の童話作家ライマン・フランク・ボウムが世紀転換期に少女 ドロシーを主役に据えた天空の「オズの国」ということになるだろうか。げんに、ギブスンが崇拝するポストモダン作家トマス・ピンチョンや北米マジック・リアリズム作家スティーヴ・エリクソンなど 『オズの不思議な魔法使い』 (一九〇〇年)に傾倒するアメリカ作家は数多い。 ★
サイバーパンクアメリカ増補新版 巽孝之 1988/2021 勁草書房
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