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2011年04月26日(火)
死というものを、想うこと

1ヶ月前の、震災にて、人の生と死について、すごく考えさせられる日々だった。

ある日突然、死はやってくる。
神様がもし、いるというのであれば、なんて残酷なのだろうと


まったくなんの前ぶれもなく、人生を終えてしまう。
覚悟も準備も許されない。


田中好子さんのきのうの葬儀をテレビで見ていて
彼女が、病床で最後のメッセージを、力を振り絞って、なんとか声にして録音されたものが流されていた。

自分のことよりも、まずは、被災された方、犠牲になった方への心配のことばが先にでるというのは、本当にすごいことだと思う

こうして、自分のことばを、最後に残そうということ。
凜とした人というのは、彼女のことだと思う。
人の生き様、死に際というのは、だれもし考えるものかもしれない。
でも、彼女は、死というものを、きちんと受け入れて、覚悟し、それでも、最後まで強く生きようとしていた。さらに、自ら、この世からいなくなったのちも、想いを繋げたい…その声は、か細いものであったが、でも、彼女の凜とした強さを、生き様を、たくさんの人たちは想ったのではないでしょうか。


田中実さんも、亡くなられた。
私たちにはわからない苦悩があったのでしょう。

人によっては、自ら命を絶つなんてけしからん、生きたくても生きられない人がいるのに・・・と、精神論的に、彼を批判される方もいらっしゃるようですが

わたしは、そんな批判をする気持ちはないし、そうした批判される人とは、根本的に、相通じない気がする

命を絶つことを肯定は決してしない。
でもね、すべてを簡単にいえることでもない。その人でしかわからない苦悩は、死に匹敵するものであっただろうし、こころの病からそういう結果につながったということでもあるかもしれない。


むしろ、私は、こころない言葉で人を深く傷つける人とか、自分以外の死を軽く考えている人は、けっこういらっしゃるし、そういう人こそ批判されるべきだと思っている。自分は軽い気持ちかもしれないが、発した言葉や小さな行動でも、その人を死に追いやるほど、傷つけることだってある。そういう人に限って、人が苦しんでも、「ただの弱いやつだと」片付けてしまうところもある。


人は弱いもの。

人はもろく弱いものでもあるということをわかっている人は、人に対してやさしくなれる。寛容になれる。

弱いからこそ、強くなりたいと思う。そこから、人間として、少しずつ成長していくものと想います。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
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