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2009年07月31日(金)
トップに立つ人も、100人いれば100通り

先週のカンブリア宮殿だっただろうか、
大和ハウス工業の樋口会長が出演していた。この人が、ものすごいモーレツ社長というのは、以前から私は存じていて。カンブリアでは触れられていなかったが、この人がその昔、山口の支店長を命じられたとき、売り上げを何倍かにして、全国トップにして見せた。ただ、そのやり方は、強烈なモーレツそのもの。社員に手を上げることは日常茶飯事だったし、1秒でも社員が遅刻したら、「帰れ!」一喝し、会社からたたき出したなどなど、すぐにたくさんの社員が辞めてしまった。でも、それでもついてくる、精鋭社員だけが残ったから、会社的にプラスだったと。辞めた人の分は、やる気のある社員を他から引き抜いたり採用したりして。いまでも、社内を抜き打ちでくまなく回り、突然、若手社員に、いま取り掛かっている仕事の説明させて、厳しく注意する。とにかく、モーレツ社員になることが善としている。やる気のある社員には、FA制度も導入して、自らがやりたい部署に移動できることできるようになっている。

カンブリア宮殿で、こんなことを樋口会長は語っていた

会社にとって、社員は、「人材」であるべきで、さらに「人財」なら一番いい。会社の財産にならなくてはいけない

逆に「人在」であってはいけない。ただ居るだけじゃだめ。
「人財」が育てば、会社は強くなると。



今週のカンブリア宮殿では、トレハロースで有名な林原の社長。
この人は、ある意味で、まったく逆。

会社が嫌い、仕事が嫌い。もともと天文学者になりたかったのだが、先代が急逝し、仕方なく、19歳で家業の跡を継いだ。いまでも、出来れば会社には来たくない・・・好きな読書をしていたいと語っていた。用事がなければ出社せず、出社しても、重要な案件の指示を与え、用事さえ済んだら、数時間で、会社を後にすることもしばしば。パソコンすら、一切しない。

この林原社長は、こんなことを語っていた

「100会社があったら、100通りの経営のやり方があっていいと思う、ただ、結局は、社員がみんな幸せになって、会社がずっと続くことが一番いいこと」


柔らかい物腰で語り、いかにも、肩の力が抜けた、いいとこの御曹司という感じではあるけれど、この人独特の視点や決断が、すべて的中して、会社存続のピンチから大企業へと導いた。


いまでも、まったくお金にならない、動物の冬眠の研究や、化石の発掘など、止めることなくずーっと何年も続けさせている。どこにひっくりするような発見と出会えるかわからないからない。こうした基礎研究は成功すればすべて自分のものになるということを堅く信じているからこそですね。

「同族経営の非上場の会社だからこそ、できるのです」と言い切っていた。
確かにねぇ。そうじゃないと、この社長さんのやり方をやらせてもらえなかっただろうな。


いろんな経営者、トップがいらっしゃって、ほんと千差万別。
全く経営の考え方や、トップのパーソナリティー、社員への考え方は違えど、結果的に、両極端であっても、会社自体は成長するのだから、面白いものです。業種は違えどね。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
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