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2004年11月11日(木)
生甲斐

きょう仕事前、病院にいってきました。そこのロビーで、待っている時、ふと知り合いに出会ったのです。本当に久しぶりにその人をお見受けしました。僕がアルバイトしていたときにいっしょだった人。ただ、その姿の変わりぶりにちょっとびっくりした。少しだけお話をさせてもらったのですが・・・あれから年月がたって、その人に何があったのか?気にはなるけれど、ただ、お身体だけは気を付けて欲しい。そう想った。

ときどき、大型スーパーでひとり、食材を買い物してる。公園でひとりたたずむ。そうすると、よく、若い家族を目にすることがある。小さいかわいい子供を連れて、遊んでいたり、手を繋いでいたり。とてもほほえましい情景だったりします。

僕は三十路を迎えて、そういう光景が本当にいいなぁって痛切に想うようになりました。いまの自分は寂しすぎる。これには自分でびっくりする。それまでは、いままでの辛い出来事もあって、ひとりで生きるのも仕方ないかな?などと、どこかあきらめていて、割り切って想っていたから。だが、いまは、本当に愛する人の為に生きていきたい。それで自分も頑張れるし、家族とか子供とかがいたら、本当に楽しいだろうな・・・ってね。親になったら、子供を連れて奥さんと手を繋いで・・・なんてね。
そんなことを、けっこう人に言うと、「そんなんありえん」「結婚を甘く見てる」などなど、言われることが多いです。自分でも、その時になって見ないとわからないとは思う。さしあたり、ひとり身のいま、そういう思いがものすごく強い。
そのくせ、現実の自分は、寂しさを埋めるだけの、目の前の小さな陽だまりに倒れこんでいる。しっかりしたものがない。しっかりした生甲斐というものがない
やはり、そういう家族のような絆をもった人は強い。そして、その絆の中には、自分は入り込めない。


僕の妹が、よくこんなことを言う
「父親が威張ってるような家族はダメ」

妹が、友達の親とか同僚の家族たちといろいろ交流を持って、その上で、そう感じたそう。父親が、威張って、がみがみ怒って、押し付けて・・・のような家族だけはいやだということ。(ま、自分の父親みたいな親ではいけないということでしょう)ふむ。それは僕も同感です。父親になるってことは、確かに家族を養うことだとおもう。でもそれだけではないからね。ひとつひとつ、家族とのいい思い出を積み重ねていかないと、あとでそういうものを取り戻そうとしても無理だからな。

先日、広島市内で、若い父親が育児ノイローゼで、生後間も無い娘を殺害してしまう不幸な事件がありました。そのニュースを読んだ時、ふとある人が僕に話していた言葉を思い出した。

「家族が子供を育てるのでなくて、地域が子供を育てる」
そういうこともあるんだろうな。このニュースの父親も、家族の枠でしか考えられなった。まぁ、考える余裕はなかっただろうから、ノイローゼになるわけだし。追い込まれていったのだろう。父親になるってことは・・・いろいろ考えさせられる。無論、これから結婚するとして、その相手次第でもあるけれど。

自分はダメダメだ。本当にダメダメだ。あれこれ深く考えすぎるくせに、寂しいくせに、しっかりしたものがなんにもない。ただ、情に流されて、その一つに突っ走ってしまうだけだ。結局、人に懸命になっても、なにも自分には残らない。恋をしても、一途で、深く思い悩むだけで、なにも残らない。そんなわたしを理解してくれる人は、絶対にいない。いない・・・それがここ数日でわかった気がする。

だれかに生甲斐を求められる人は、いたほうがいいのだが。



コバルト

広島在住
文筆とカメラとここちよい暮らしが好き
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