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Land of Riches
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「非情の相をーしかと眼をこらしてー見定めよ」
Xのおすすめには憂鬱なニュースばかり、インスタの広告は正反対の過激さにあふれ…と、 SNSは見ているだけで気が滅入るのに、見ないと生きていけない自分が嫌になります。 本能が不安を募らせても、不安自体は何も解決しない(動力にしないと意味がない)のに。
青空に惹かれ外を歩けば、世界がどうなろうと、気温が若干変な動きをしているとは言え、 昼と夜の長さは確実に季節を描き、植物はそれに合わせて姿を変え、季節を巡らせます。
天の巡りに対して無力な私たち。ふと『子午線の祀り』を思い出しました。 主人公・知盛は冒頭、冒頭、和平を求め都に影身を使いとして出そうとするのですが、 主戦派の阿波民部に彼女は殺され、この後、知盛は軍議で抗戦を唱えるようになります。 最終決戦の壇ノ浦で民部は糸が切れたかのように裏切り、平家は滅亡。 知盛は滅びの運命を知りながら抗い、最後は愛した影身の名を叫びながら入水します。
自然には、天には、人の世の大きな流れには、情などない。 その中にあって情を持っているのが人の証。
刀ミュでは無名の人間は誰にも知られずに咲き散っていくと歌われます。 私が18歳の頃から抱える最大の悩みは自分が名も無き花であるのを受け入れられないこと。
「全てがそうなるはずのことであったなぞ、思う暇もないのがわたくしたちでございます」
見るべき程のことを……私はちゃんと見られているだろうか。 自問自答しながら私の人生を生きていくしかありません。
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