Land of Riches


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 2022年11月11日(金)   Arrangements 

経過観察としてのMRI検査(私は1か所だから20分程度ですが、範囲が広がると
マスクのノーズワイヤーが金属かもしれないと交換させられたり、90分くらい
かかったりするようですね)で消化率が足りてないと言われている有休も消化し、
タスクをWでこなした自分へのご褒美として、トーハクの国宝展…のつもりでした。

しかし、火曜10時に発売開始ながら、まさかの正午まで持たない物凄い人気で、
11月になったら見に行くという当初の見込みは崩壊してしまったのでした。
考えてみたら、刀だけでも審神者が集まればいつぞやのキョ―ハク状態なのに、
トーハクの特別展は鳥獣戯画など、ジャンルによっては人がめちゃくちゃ集まるのでした。
審神者やってると忘れがちなのですが、刀は美術品としては不人気ジャンルなのです…。

仕方ないので、国宝展の帰りに寄るつもりだった上野駅のハードロックカフェで
提供されているコラボのお酒 "Crescent Blues" を平日限定のランチで呑んできました。
審神者向けを意識してかノンアルver.もあるのですが、私はもちろん日本酒ベースで!

上野のエキナカ飲食店にはチケ割という、上野公園〜御徒町にある文化施設の
入場券(ミュージアム系統が多いけどTOHO上野でもOK)持参すると受けられる
サービスがあって、ハードロックカフェは1割引。しかしハードロックカフェは
もともとサービス料10%加算システムなので、単に持っていかないと高くつく流れです。
だから、私もトーハク行った帰りに寄りたかったんです。

もともとのお値段が高めのお店でもあり…平日限定のランチPORK MELT
(豚肉のトーストサンドイッチ)が1400円なのに、三日月のカクテルは1230円。
ノンアルだと200円引き。正気だとオーダーに躊躇いが出てしまいます(苦笑)
実際、国宝展が始まる前のプレ期間、仕事帰りに店の前まで行ったのに
回れ右して帰ってしまったことが一度あります。

検査を終えたテンションの高さで迷わずオーダーしたCrescent Bluesは
その名の通りバタフライピーで絶妙に着色された蒼が美しく、
(バタフライピーで着色したドリンクは時折コラボカフェで見かけますけど、
美しいと思えるのはなかなか無いですね)オレンジシロップでとても甘く仕上げてあって
三日月の優しさを感じさせる味でした。偶然ですけど、描きおろしグッズの彼が
大侵寇を乗り越えた穏やかな表情だと思わせるのに通じるものがあります。

あとコラボメニューとは関係ないのですが、添えフライドポテト(少量)に
2袋もケチャップがついてくるアメリカンな食事が出てくる店なのに、
周りの3卓が例外なく幼児連ればかりだったのがとても印象に残りました。
うち1組は欧米人だったのでまだ分かるんですけど、店員さんもベビーカーの扱いに
慣れている様子でしたし、もしかしなくても終始ロックが流れている店内が
子供が騒いでも問題ないと…居酒屋ランチにママが集う、みたいな理由なのかと思いました。

食後は池袋に移動。この日から開幕した「ずっと花丸展」に行ってきました。
PARCO Factoryは刀ステ展以来と記憶してますけど、池袋エキナカの柱から
店内の壁のみならずエレベータやエスカレータまであちこちに告知として
長谷部たちの描きおろしイラストがあって、PARCOもマルイばりに
オタクに近い店になったのか…と思ってしまいました。イラストレーターさんたちとの
コラボ(コロナ禍で展示場所を提供する試み)も同時に展開していて、
とにかく2次元絵にあふれているからそう感じてしまった可能性も若干あるんですけど。

刀ステ展は使用された物と写真パネルがメインでしたが、今回はパネルだと
3部作を表現しきれないという判断か、画面に静止画が次々と映し出されるスタイル。
撮影OKは最初にある刀剣男士の紹介パネル(80振り以上いるから圧が強い)と、
中盤にある等身大パネルのみ。この等身大が…本当に等身大なんだと、
太刀は私より大きいから本当に本丸で対面したら大変なんだと感じさせてくれました。
博物館などで見かけるパネルは、多少縮小されていたりするんでしょうか?

線画(描き手の個性がかなり出る)がいわゆるアニメ塗りされると
かなり印象が変わるのはufotable cafeで学んだことですけど、
今回の3部作は動画工房さんがとても頑張って準備して下さったんだと実感できました。

華ノ巻ではアフレコ時に流す絵コンテ映像が流れている箇所もあって、
それがちょうど長谷部の部隊が本丸の危機を知る場面で、こんな状態で
樽助さんたちは声を…命を吹き込んでくれたんだとしみじみしたり。

新刀剣男士の設定画含め、見られて嬉しかったし最高の展示だと思いましたが、
同時に、そういうのは東京(仮に巡回があっても大阪と福岡止まりだと思う)だけの
展示会や買えない人も出る映画のパンフレットではなく、誰もが買える
紙の設定資料集として発売すべきだとも思いました。売れないのかな…?
(かく言う私も地上波アニメの発売された設定資料集買ってませんが←)

動いていてあっという間に流れていく映像の隅々まで…たとえばエンディング絵巻でも
登場男士を全員それらしい場所に配置しようと考慮して下さっていたのも
静止画の展示だからこそ分かったりしました。とにかくたくさん登場するのが
花丸本丸の醍醐味で、そんな本丸で修行して『主のために仲間も守る』へ
ステップアップした長谷部を見られたのはとても幸せだと改めて感じました。

唯一残念なのは、花丸本丸は基本、内番装束だから、描きおろしてもらっても
『芋ジャージで肩甲骨はがしをやっている』姿になってしまうことです(笑)

2022.11.12 wrote


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