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 2022年08月27日(土)   交差 

津田健次郎さん・畠中祐さん・和田雅成さんの組み合わせで行われたAD-LIVEを見に、
夜の八王子まで行ってきました。柏から八王子へ行くには武蔵野線経由が早いんですね。
運賃は定期券で都心に出て新宿から京王線を使うルートの約2倍(苦笑)
この日は中央線で人身事故があって、選択の余地など無かったのですが。

AD-LIVEの存在はそこそこ前から知っていたのですが、ずっと縁がなかったんです。
昨年9月に諏訪部さんが初めて参加した時、ようやくお声が掛かったのかと思ったほど。
しかし、現地のチケットが取れず、TOHO西新井でのライブビューイングでした。
(ライビュは需要が低いみたいで今年は現地+配信のみに)

1年前のLR見直してみたんですけど、記事ありませんでした。
ストーリーもよく覚えてないのですが、吉野さんとの対峙(これまでのAD-LIVEは
声優二人がメインでどうしても対決ものになってしまうと鈴村さん語ってました)で
諏訪部さんがなんとか物語をまとめようと悪戦苦闘されていた印象が強いのです。
百戦錬磨、イベントでも他声優さんみたいにキャラを忘れてのボロなんか
絶対出さないあの諏訪部さんが苦戦するなんて。恐るべしAD-LIVE。

そんなAD-LIVEに、自他共に認めるエチュード苦手な和田さんが参加するなんて。
いや、本人も複数回断ったそうですが、最後はサクセス荘でもお世話になった
川尻さん(AD-LIVE演出担当)に押し切られてしまったようです。

先述の通り、声優ペアVSものという認知にマンネリを危惧していた鈴村さんは
数年前から俳優の参戦を検討していました。AD-LIVEを声優のイベントと思っている
ファンからの反発も予想し、声優2人+2.5次元俳優1人の組み合わせとなりました。
(実際に発表されてから反発も起こりましたが、結果としては演技で黙らせる流れに…)

もともと和田さんは舞台役者になりたくて芸能界入りしたわけではなく、
TVドラマに出たい人。これは今も変わっていません。チケットノルマもさばけない
売れない役者だったのですが、目力を認められて戦国無双の大谷吉継役に
抜擢されてから(大谷吉継は頭巾をかぶり両目しか外から見えない)2.5次元業界入り。
次に舞台Kで末満さんや荒牧さん、佐々木ヒデ様と出会いを果たします。

そのKで和田さんが演じていた周防尊をアニメで演じていたのが津田さんです。
りんたこでも時々「燃やせ」と津田さんの真似をしていたのですが…その津田さんと
AD-LIVEで共演となったわけです。しかもこの夏は呪術廻戦で七海建人という
これまたCV津田さんのキャラクターを演じて、更に縁が深くなりました。

…正直、共演者が津田さんでなかったらチケット取り参戦しませんでしたよ。
円盤先行でもないファミマ先行でチケット取れたの、軽い奇跡だと思います。

AD-LIVEは90分なのに8pのプロット(最後に電話がかかってきて終わる、など
本当に大雑把な展開だけ書いてある)しかなく、演者が自ら作り上げたキャラクターも
本番まで徹底して(リハはリハ用のキャラを用意してやるし、開演前はトイレすら
演者同士が出会わないようにスタッフが連携をとる)隠されています。

津田さんはAD-LIVEに何回も出ていてドキュメンタリー映画まで撮影していて
予定調和壊す気満々ですし、昨年に続き二度目の出演となる畠中さんも
ビギナーズラックでまとまった2021とは違い、互いの設定が嚙み合わない
パターンも体験したい…と初出演の俳優が向き合うには手ごわすぎる事前コメントばかり。

どうなるかな…と授業参観みたいな気持ちで舞台を見つめる私の前に現れたのは
ヒキゲキで見たような肉体と釣り合わない精神年齢の男の子アユム君でした。
畠中さん演じるカミと、津田さん演じるほぼノープランのADに対し、
和田さん、結局設定過剰になってしまったのでした…。というか、何が来ても
返せるようにとノープランで来た津田さんが強すぎましたね。さすがです。
むしろ、かき乱すどころか受け取りやすいようフォローして下さったというわけで。

昼の部もローランドさんをモデルにしたホスト・ハイランドだったようで。
既存キャラをトレースするというメイキングが、いかにも2.5次元俳優でした。
AD-LIVE2022はこの3人が初日とあって、役者が加入するフラストレーションの
露払い役でもあったのですが、その意味では和田さんは充分に果たせたと思います。

何より、本人が楽しめたと言い、嬉しそうに津田さんと一緒の写真を撮っていたのが
良かったです。糧に、そして良い想い出になってくれたなら、それが一番ですから。

私も公演後物販で、売り切れシールが一部に貼られていたツイリースカーフ、
向かわされた窓口ではまだ貼られていなかったのでダメ元で商品名告げたら、
一度は完売と言われたのですが、その後バタバタあって最後の1つを出してもらえました。
物凄く嬉しかったです。どうしてもこのスカーフをつけてバーイベに行きたかったから。

バーイベで、私もとても楽しかったと和田さんに直接伝えたかったから。

AD-LIVEワードの紙を(意図的に?)散らかしまくる声優陣の分を全部拾って
捨てていて心証をUPさせたり、長物の扱いでは一日の長を見せていたりもしました。
津田さんには及ばなかったけど、役者・和田雅成としては存分に力を見せられたと思います。
また出演のお声掛けがあれば出てほしいと、今は心の底から思います。

2022.9.18 wrote


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