Land of Riches


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 2019年04月10日(水)   不滅の誠 

…と書いて「しんせんぐみ」と読むのはFGO土方の宝具。

薄ミュ風間編に行ってきました。桜も散っているのに冬のような寒さの夜に。
最速先行外れて、2回目に遭遇した先行で取った席なのもあり端でしたけど、
満席ではなく、twitterでも時折ローチケが宣伝を挟んでくるような現状です。
男性客がちらほらいたのは、ヒロイン(ORIX本西元選手の娘さん。
千鶴をやりたくて芸能界を志したとか)ファンだったのかな…?

風間は原作ゲームでは隠し攻略キャラクターなのもあって、導入部はひどく雑。
このルートから薄桜鬼を履修する非常識はいないはず、という前提が透けて見えました。
私も昨年の土方編(Fate SNで言うところのセイバールートみたいな王道)で
勉強したからついていけたのですが、風間編が初見だったら置いてきぼりかも。

千鶴はひょんなことから新選組と共に過ごす流れとなり、各隊士攻略ルートに
突入するのが原作乙女ゲームなのですが、どうやって敵方(先祖が世話になったという
理由だけで薩摩藩に味方。鬼は義理堅い)の風間と近づいていくのかと思ってました。

大本には敗走していく新選組という史実があり、その中で負傷・病気で戦えない、
あるいは風間や長州に与する鬼に及ばない無念さに屈した隊士たちが
土方編に比べると(当社比)相当短絡的に変若水を一気飲みして羅刹になり果てます。
土方も、自ルートでは副長の責任感がトリガーだったと記憶していますが、
風間編では風間に勝てなかったのが直接の原因になっていました。

そして、風間編では千鶴父が悪役化。鬼の道をはずれた父を止めるべく、
風間と千鶴は東北へ向かいます。崩壊していく新選組に崩れ落ちそうになる千鶴を、
最後まで見届けろと引きずる風間。キャラ付けとしては跡部様系統なんですね。

攻略対象ではない土方は頑なに偽りの武士像を貫く偏屈者になっていて、
当然ながら自ルートほど深い想いは見えません。それがバーサーカーぽくて、
FGOでバーサーカーだったのにはビックリしたけど、ありな解釈なんだと思いました。
こう感じた次の日にFGOでの復刻が告知されたのには驚くしかなく…!

土方ルート同様、函館では風間との一騎打ちが。もちろん風間が勝ち、
“薄桜鬼”という名を与えます。心の整理をする時間を千鶴に与えつつ、
迎えに行くと強引に唇を奪ってエンディングとなったのでした。

ぶっきらぼうで器用ではないそして華の乏しい土方の在り方は、
自ルートより和田さんが演じるに相応しいキャラクターだと、
個人的には感じました。1年前はとうらぶ映画明けで、充分に準備する時間が
取れなかったのもあると思います。あれから京都(刀ステ公演中)、
函館、日野と精力的に土方ゆかりの土地を訪れていますし。

史実から逃れられない薄桜鬼は、決して“楽しい”物語ではありません。
それを分かった上でカンパニーのだだ滑り寿司ネタ挨拶を引き継ぎ
どうせ滑るならスライディングしろぐらいの勢いで押し通し、
和田さんのツッコミを招いていたカテコの中河内座長は、ある意味で男前でした。
中河内さんの言う通り、笑顔で帰ることができましたからね!(笑)
容赦なく突っ込む和田さんも、いい(カンパニーの)副長っぷりだと思いました。
こんな二人についていくヒロイン役の本西さん大変そうですが。

2019.4.12 wrote


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