Land of Riches


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 2019年03月23日(土)   Lost opportunity regained in the imagination 

春分の日は占星術における元旦、今年は天秤座満月とも同一日だから、
天秤座生まれにとってはターニングポイント…だと言われても、
ピンとこないまま21日の春分の日は終わりました。

その2日後、日立台のAL席最前列で試合を眺めながら、これが分岐点なのかと
腑に落ちている自分がいました。ピッチにはファジアーノのゲームキャプテン仲間さん。

「昂ぶってしまったというのが正直なところで。
特別な場所でしたし、ワクワクも感じられましたけど、
どちらかというとちょっと圧倒されたというのがある」

これはゲキサカに載っていた試合後コメント。
レイソル卒業後、ロアッソ→カマタマーレと、言い方悪いですが比較的弱小チームで
オフェンスの星として孤軍奮闘してきた仲間さんには、初めてのレイソル戦なのです。

選手入場時に先頭の小柄な選手が妙にぴょんぴょんしているなと思ったら、
案の定、それが仲間さんでした。アップでは視認できなくて(スタグル求めて
徘徊していたら唐揚げ15分待ちと言われてへこんだりしててギリギリだった)
密かに落ち込んでいたのですが…開始直後から動き回り、ボールを欲しがりまくりました。

レイソルはネルシーニョ体制に戻り、ポゼッションも捨ててしまったので、
大体ファジアーノが持ちつつ、それでも決定機には至らず。
終わってみればMVPはバー1回ポスト2回のスーパーセーブを見せた
アウェー側ゴールというオチだったので、試合としてはレイソルのものでした。
それでも点を取って、なんとか守り切って勝ち点3を手にしたのはファジアーノ。

レイソルのバックラインは染谷さんと鎌田さん…ではなく上島さん
(中大行ってやたら相手の上に乗るんだろうかと邪推してしまった)のペア。
サンガでは辛そうでしたが、政財界の重鎮と接しなくていいレイソルでは
DFリーダーとして頑張ってました。でも、危なっかしいアプローチを見ると、
二人が大学4年だった年から12年、干支一回り経過している現実を思い知らされるのです。
誰もが…そう、私も例外なく歳を取っている。

考えてみたら、今年は、船山さんも仲間さんも副将として、
ゲームキャプテンとして、ピッチで腕章を巻いています。
アカデミーにいた…私が人工芝に通っていた、今では信じ難いけれど、
確かに在った過去から巡り巡って今季というシーズンが訪れているのです。

フクアリ横のピッチでボールワンタッチに惚れた仲間さんが、
苦労を重ねた上で日立台に戻ってきて、レイソルから白星を奪っていった。
何かが一回りして、節目を超えていったのだと理屈ではなく実感できました。

ボールタッチも、ドリブルもなく、ただ記憶に残ったのが
上田康太さんを呼び捨てする一声だったとしても。
私はプライド高いテクニシャンを好きになる傾向強いので、
仲間さんがチーム遍歴の影響もあるでしょうが、エモーショナルな、
熱く戦い、周りを揺さぶる系のプレーヤーになったのがちょっと意外で、
でも、それもまた嬉しかったりするのです。いい選手になってくれました(偉そう)

今年こそ岡山に行って、ホームでファジフーズを食べたいと、強く思いました。
まあ、それを簡単に許してくれないのが刀の展示スケジュールなのですが…(笑)

2019.3.25 wrote


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