Land of Riches


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 2015年04月29日(水)   束縛10年 

注:アルコール8%呑んで酔いつぶれた状態で書いてます。

今日は等々力までフロンターレvsレイソルを見に行ってきました。
レッズ戦で座る場所なくて懲りたので、奮発して後援会入会しての初メインスタンド!
しかし、ゾーン指定でもなぜか階段着席や最上段立ち見がいて、
フロンターレ前日にチケット売れてないと呟いていたくせに…と思ってしまいました。
遠いけど、一番安い席で見るよりはマシかな…と感じました。
飲食事情は良くないですね。というかスタジアム全体。人が多くて(微苦笑)

試合はポゼッション率高め同士の対決…とされていましたが、
レイソルが同じ哲学で鍛え上げてきた選手を並べ、彼らがその時々においての
最善を選択するカチカチとしたロジック寄り(?)なボール回しなのに対し、
フロンターレはタレントあふれる選手を補強して並べて足し算してごり押しする、
フィーリング重視というかファンタジーと呼ぶべきかといった調子で好対照です。

レイソルのパスワークはクロックワークで、意外性には乏しく、
見入ってると私の場合は眠くなってしまう(それ90年組からずっとだよ…)のですが、
フロンターレは時折面白いボールタッチを混ぜてくるので、見飽きません。
それが最善の選択かどうかは疑わしい場面も多々ありますけど、
一つ間違いないのは、私どうしてもフロンターレのボール回し嫌いになれないです(苦笑)
私が好きな部類の回しを、あの位置にあっても懲りずにやってくれる…という。
船山さんが不動のレギュラーになれたら、素直に楽しめるんでしょうけど(!)

フロンターレの凄いところは、そんなオフェンスに紙装甲のディフェンスを
並立されるところ。攻められたら打つ手ないよ! というかフロンターレの守備って
実質、西部さんのセービングだけだから! フィールド機能してないから!(笑)

前半は、今年で御歳35になられる(!!)憲剛さんの高低緩急つけたラストパスで
幾度もレイソルゴールを脅かすフロンターレが見られました。
(言うまでもないが、レイソルには左SB輪湖さんの後ろに穴がある)
こういうラストパッサー今の世界じゃ貴重だから…泣きたくなりますね、いろんな意味で。

前半終了間際、そんな憲剛さんのプレースキックで1点取ったフロンターレですが、
直後に武富さんが独力突破で追いついてしまいます。工藤さんが重そうかつ
自信無さそうな雰囲気を漂わせていたのに対し、武富さんキレキレで。

後半序盤、その工藤さんが一度は掴み損ねたチャンス、再びたぐりよせて
一撃決めてから流れが変わります。工藤さんがゴール裏に走るところを二度も見るとは。
FWはなんだかんだ言っても結果が全てです。

いや、フロンターレのディフェンスが紙なのは知ってるので(苦笑)
だから、フロンターレは自分たちがボールを持ってないとダメ。
そして最前線にいるアタッカーの力量でゴールマウスをこじ開ける。

リードを広げられての風間監督の対策といったら、CB角田さん→船山さんとか
杉本さんも入れたりとか、とにかく後ろを削り前を増やすという、
昔アントラーズあたりでよく見たような手で。これだからタレント足し算は(苦笑)
レイソルだって憲剛さんを前半ほど自由にさせてなかったようですけど。
(それでも大谷さんはともかく、祐介さんはまだまだだと感じる場面あり)

船山さんが交代一枚目だったのは嬉しかったです。
というか、フロンターレでプレー見るの初めてだったので!!!
見られただけで、等々力に行くことを許されたと喜ぶべきでしょう。
動きは悪くなかったと思うけど、やっぱり苦しい布陣だったので…。
セットプレーからのこぼれ球を右からミドル打ったのは惜しかったです。
枠捉えてたのに、菅野さんにはじかれた!!

船山さんがプロ入り後に従う監督は、癖のある日本人ばかり。
独特の守備哲学になじみきれなかった栃木。
勝つために選択肢を最小限に削り落としたリサーチの鬼が率いた松本。
そして、魅せることと勝利の二兎を追い、振れ幅の大きな川崎。

是非は分からないけど、3チーム目にして、私は今までで一番好きなやり方です。
しつこいですけど、是非はどうかと思う、これが是とされてタイトル狙うのは!

とにかく、嫌いになれないから、早く…もっと試合に絡めるようになるといい。
レイソルのゴールネットを揺らす日が、10年経っても訪れないのは不本意ではあるけれど。





もう10年も縛られているのだから、そろそろ解放されてもいいんじゃないかと
考えている自分がいることに、等々力へ歩く道の途中で気づいてしまいました。

わざわざ仮想敵を設定して、いがみ合い、勝敗をつけ、それで快不快をもたらす、
そんな趣味へ本格的に疲れてきたのだとも。そして、それを自覚しているくせに、
自傷行為のように毎週観戦予定を組んでいるのはどこの誰だと問い詰めたいです。

世の中は独りに厳しいです。後援会の入会費だって紹介なら免除なのに(微苦笑)


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