橋本裕の日記
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2007年07月06日(金) なぜ人は病気になるのか

 私たちにとって一番関心があるのは、自分や家族の健康だ。ところが、私たちはほとんど自分の体のしくみについて知らないい。一番大切な問題について、無知である。灯台下暗しとはこのことだろう。

 病気になれば病院に行き、お医者さんに診てもらい、薬を飲めばよいと思っている。ところがそのお医者さんが曲者である。そして彼らが処方する薬がこれまたたいへんな曲者である。大学の医学部の高名な教授でも、じつのところ、人間の体のしくみについてどれほどの知識をもっているか、あやしい。

 世の中に健康に関した著作があふれている。ところが、それぞれに矛盾したことが書かれているので、読めば読むほど混乱してくる。一体何がほんとうなのか。医者の言葉や、専門家の書いた本の知識を鵜呑みにするのではなく、やはり自分やまわりの人の状態をしっかり観察して、自分なりの健康に関する知識を確立する必要があるのではないだろうか。

 こんなことを痛感するようになったのは、この10数年間、私自身がさまざまな肉体上のトラブルに見舞われたからだ。そのトラブルを解決する過程で、いろいろ勉強したり、考えたりした。そして、最近になって、自分のからだがどうなっているのか、そしてなぜ人は病気になるのか、その基本的なメカニズムがようやく理解できるようになった。

 たとえば、この十年間に私を悩ませたおもな肉体上のトラブルを上げれば、花粉症、頭痛、腰痛、歯周病、痔、高血圧、視力障害、耳鳴り、不眠症、皮膚疾患、心拍異常、便秘、などなどである。現在、私はこのいずれからも解放されている。しかし、私がこれらの頑固な持病から解放されたのは、医者に診て貰って薬を飲んだからではない。じつのところ、医者のくれた薬は何の役にもたたなかった。さらなる深刻な健康被害を私にもたらしただけだ。

 私たちは自分の身にふりかかってくる憂鬱な健康障害を克服するために、体のしくみの根本を理解し、病気がなぜ起きてくるのかを知り、このメカニズムの理解に基づいて、正しく行動する必要がある。このことについてはすでに「小食のすすめ」(何でも研究室53)におおよそ書いた。今回は他の発病体験もまじえながら、「なぜ人は病気になるのか。そしていかに病気を克服すべきか」というテーマに迫ってみよう。(続く)

(今日の一首)

 こころよき風をもとめてあさぼらけ
 河原に来れば鳶が悠々


橋本裕 |MAILHomePage

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