橋本裕の日記
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徳島県に住んで見えるNさんから私の日記を「愛読」しているというメールをいただいた。Nさんは私の24日の日記について感想を述べられたなかで、最近の保守的な世論についてこう触れられている。
<規律というのはあくまで為政者にとって都合のいい管理そのものです。そして、いま国民の多くは自分が管理されてるとも知らず自分も為政者のひとりのような顔をして権力構造の一翼を担いつつある感じですね。これからもまっとうな発言を続けていただくよう期待してます>
Nさん自身管理職で、工場長をしてみえるという。文面から、有能で部下からも信頼されている様子がうかがえる。一昨夜はこんなメールもいただいた。
<曼珠沙華があぜ道を彩り、澄み切った青空がふるさとを包んでくれます。こんな景色や風景を、愛国心などというきな臭いスローガンでつぶされてはかないません>
ところで、いつも散歩道の土手に咲いている曼珠沙華がなぜか今年は見当たらなかった。そう言えば、琵琶が熟する頃にはいつもわが家の庭にメジロやヒヨドリがやってきたのに、今年はその姿がなかった。去年の堤防の大工事で、桜などの大木とともに大方の草花も根こそぎ切り捨てられたのかも知れない。
Nさんからいただいたメールが頭にあったので、昨日は曼珠沙華を求めて少し遠くまで歩いてみた。そうすると、少し離れた川原の土手に、赤々と咲いている一群を発見した。家に帰ると、さっそくNさんに、こんなメールをお返しした。
曼珠沙華が土手に咲いています。 さわやかな秋空に、 真っ赤な花があざやかです。 国を愛するのも結構だけど、 まずはこの野花を愛したい。
日本には美しいものがいっぱいあります。 世界にも美しいものがたくさんあることでしょう。 おたがいがおたがいを慈しみ、 尊敬できる世界にしたいものですね。
私たちの子供のためにも そして飢餓で苦しんでいる 世界の子供たちのためにも この世界を争いとにくしみではなく たすけあいとやすらぎに満ちた世界にしたい。
さわやかな秋の空、 風に揺れるコスモスや 土手の曼珠沙華をながめながら、 切実に感じたことです。
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