橋本裕の日記
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| 2004年11月13日(土) |
リヒテルズ直子さんの講演会 |
昨夜は名古屋の伏見ライフプラザでオランダ在住のリヒテルズ直子さんの講演「オランダの教育」を聞いてきた。1時間半の熱の入った講演のあと、30分ほど質疑応答が続き、解散したのが8時半過ぎだった。
講演の前に、私はリヒテルズ直子さんに自己紹介をした。公演後、9時から近くの焼鳥屋で懇親会があるとのことで、少し迷ったが帰ることにした。懇親会に出ると、電車がなくなり、家に帰れなくなる恐れがあった。翌日は部活の練習試合で、朝も早い。それから、給料日前で懐が寂しかったからね。
とはいえ、せっかく親しくお話をうかがうチャンスだったのに、残念である。リヒテルズ直子さんは1955年生まれだから、私よりも5歳下である。著書を読み、講演や質疑応答を聞いていると、非常に頭のよい人だという感じがした。即座にポイントをおさえて、簡潔に語ることのできる人である。
会場には高校生や大学生など、若い人たちも来ていて、自分の学校体験を語り、オランダの教育について質問していた。私も質問したかったが、あっという間に時間が過ぎて、司会者に「それではあと一人だけ」と言われ、とっさに手が上がらないうちに、若い人に質問をとられた。これはこれでいいのだろう。
講演会の後、個人的に質問をぶつけてみるつもりでおそばに行ってみたものの、彼女を独占して話し続ける人がいて、らちがあきそうもないので、そのまま場を離れた。著作にサインをしてもらえるということだったが、それもあきらめるしかなかった。
それにしても、オランダの教育システムはよくできている。たとえば大学の学費は一律年間20万円で、これは学部や公立、私立の別をとわない。大学生は生活費の1/3を自分で稼ぎ、1/3を親に支援して貰い、残りの1/3を返還義務のない国の奨学金に頼っているという。親が貧乏な家庭は、返済義務のある国の奨学金が用意されている。
オランダの大学には入学試験がない。高校の卒業資格さえあれば、原則として無試験で、好きな大学の好きな学科に入学できる。そしてそこが自分に向いていないと分かれば、また自由に転部することができる。その場合も奨学金は受給できる。
リヒテルズ直子さんの上の息子さんは大学の建築学科に在籍しているが、1年生のときは200人もいた学生が、一年後30人ほどになったらしい。これは、建築家を志してみたものの、自分に適性がないと分かった学生が転部して行ったためだという。
初年度、こんなに多くの学生が一部の学科に押し寄せては大変だと思うが、その分、大学の収入も多くなるので、困らないらしい。建築科の場合は、こうしたお金で現役の建築家を外部講師として多くやとい、手当をしているらしい。いずれにせよ、2年目からはどこの学科も適性規模に落ち着くのだろう。
講演会では、著書には書いていないこうした身近な情報がいただけ、また日本の教育改革に向けての具体的な提言もいただけて、なかなか有意義だった。明日の日記でもう少し詳しく書いてみよう。
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