橋本裕の日記
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2002年06月09日(日) 日本の教育の問題点(6)

A「日本の官僚は、秀才揃いのエリートでしょう。少なくとも過酷な受験戦争に勝ち残った東大出が大勢いるわけですね。文部省にも優秀な人材がいないわけはないと思うのですが、彼らは現在の日本の教育の現状をどう見ているのでしょうか」

F「これまでの知識偏重をあらためて、生きる力をつけるために、ゆとりが大切だという主張は、文部省が言い出したのではないでしょうか。創造性や個性を伸ばすために、受験一辺倒の偏差値教育からの離脱も必要だと主張していましたね」

D「それは正論かもしれませんが、問題はいかにその理想を実現するかですね。きれいごとを言っているだけでは教育改革が進むとは思えません。教育行政をあずかる官僚はほとんど現場を知らないし、現代的な教育理論に習熟しているようにも思えません。もう少し現場を知り、さらに広く深い見識を養って欲しいものだと思います。そして現場を信頼して、私たちが働きやすい教育環境を整備することに専念して欲しいですね」

私「東京大学総長の蓮實重彦氏が雑誌のインタビューで、<日本の官僚には学歴がない>と述べていましたね。外国の官僚の場合、名刺交換するとたいてい、ph.D(博士号)と書いてある。これは民間企業のエリートの場合も同じだといいます。しかし、日本の官僚にはこうした専門性や見識がないという指摘だったように記憶しています」

G「たしかにキャリアと言われる高級官僚のほとんどは専門家として研鑽を積んでいるとは思えませんね。マージャンやカラオケの腕をあげて、派閥や徒党を組んで身内だけの出世競争にあけくれている人が多いのではないでしょうか。この点は大学教授も威張れませんけどね。日本の大学の博士号がどれだけ世界で通用するか、疑問ですね。私でさえ一応文学博士なんですから」

D「Gさんは文学博士の値打ちがありますよ。著書も精力的に出していますし、それを読めば学識があるのが分かりますからね。それはともかくとして、私の同僚の国語科の先生がこんな文章を書いているので、紹介します」 

<私は、基礎学力というのは要するに言語能力だと思っているので、小学校段階で、読み、書き、計算力の基礎をしっかりとたたき込んで、あとはそれを「釣り竿」として使えるように導くような教育法がいいと思っています。

 かつて小渕さんの時、教育審議会で河合隼雄さんたちが出していた義務教育週4日制の提唱は、特に基礎学力をたたき込むという観点が素晴らしかったと思います。

 雑多な「魚」(知識)を与えることが多すぎる現状をあらためて、「釣り竿」(知恵)の基礎となることだけをしっかり(本当にしっかり!)たたき込み、後はそれを使える機会と場所を十分に提供する、そういう発想で日本の教育体制を組みかえるのがいいと思っています>

E「なるほど。<釣り竿教育>ですか。これならよくわかりますね。うまい表現ですね」

私「それにしても、週休3日制とはね。週休2日制でさえこれだけ批判が起きているのですから、今から考えると、随分大胆な提案をしたものですね。ところで今年から実施されている週休2日制について、皆さんはどうお考えでしょうか」

<今日の一句> 空梅雨に 私の顔も テニス焼け  裕


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