罅割れた翡翠の映す影
目次過去は過去過去なのに未来


2002年01月22日(火) 体温

翡翠の一番欲しいモノ。

あの子は誰かを感じていないと不安になる。
眼も鼻も利かないし耳も遠い翡翠は、触れる事で安心感を得る。
それを得る為に必死で奉仕する。
それこそ誰でも良いらしい。
傍に居て、触れて居られるなら。

「見捨てないで」
「殺さないで」
「傍に居て」
「放さないで」

リフレインする悲鳴。
ディストーションのかかった反響がハウリングを起こす。
無限に増幅する金切り声が、脳をプリンの様にシェイクする。
遅過ぎたリグレット。
終わらない罪と罰。
脳味噌とステアしたカクテルが悪酔いを加速する。
意識が沈む。
コントローラーを見失ってしまった。
一瞬で暗転、ホワイトアウト。
ぎりぎりで持ち直す。
リピート。

黒の暴走を防ぐ為に、(親)との関わりを断った。
今度は翡翠が暴走する。
他人の力を借りなければ止まらないのか。
胸が軋む。
生きる事もままならないのに、
死ぬ事も許されない。


Jade |MAILBBS

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