罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
…いや、また僕の手の話なんですけどねぇ。
皮膚の水分が抜け落ちて、 がさがさになってひび割れて、 手ぇ握る度に『ぷちぴうちっ』って感じの音が脳内にエンドルフィン分泌しーの、 痛み無いからいいけど血とか組織液とか滲んでたりーの。 で、鱗みたいにぽろぽろ皮膚剥げてくるのねー…。 其処にお湯かけて『じわーん』って染みてくる感覚がまた快感だったり。 で、ふやけた所に家具の角とか爪とかがさくっと刺さってまた傷増えて。 乾いてくると今度は『ぴしぴし』とか突っ張って来るんだわ。 干ばつ中の田んぼみたく傷口が放射状に広がって行くんだわー…。
…流石は冬。侮れない…。
『この手、アタシの心みたい…』 なーんて言うとおセンチさん(絶滅語)かねぇ。
まー自力で治すモノと医者頼らにゃいかんモノと区別付けんといけないのは、 心も身体も一緒だよね。
…ところでこの手。 ほっといて大丈夫かなー? むー、悩みどころ。
悩み、薄いですねー。 本当、脳天気な奴…。
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