もうすぐ陽が傾き始める頃に出勤した。 こんな時間に家から出かけることは多々あることだが、 出勤するという状態で車を走らせていることが、妙に生々しく感じた。 夜の仕事に出かける人たちはこんな感覚を持ちながら出勤するのだろうか?
家路に着く時間は、いつもの時間のはずなのに、 出勤時のあの違和感が続いていて、 早く家に帰って安心したかった。
駐車場に車を入れたとたんに安堵感はあったが、落ち着かない。 今日は家には誰も居ず、 真っ暗な部屋に入る瞬間の寂しさも手伝って、叫び出しそうだ。
本当は、今夜はゆっくりと本を読むつもりだった。 しかしこの違和感を払拭したくて、 いつもどおりの光景にするためパソコンに命を吹き込むためにボタンを押す。
飲めないビールでも飲んでみようと生まれて初めて思った。
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