J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年05月25日(日)    10.義母

J (2.結婚)

10. 義母 (1)


2〜3日して友美さんのお母さまがやってきました。

友美さんの身体が安定するまでの間、家事を手伝ってくれるために。

私もいつまでも会社を休んでもいられなかったので。


私は友美さんの具合が当初思ったよりも悪いものではなく、
しばらく安静にしていればじきによくなると医者に説明を受け、
心の動揺がなくなり、周りのことがよく見えるようになっていました。

私の休暇は結婚式前日から10日間の予定でしたが、
新婚旅行から帰った今となっては、
いかに友美さんが切迫流産だからといっても、
同僚の目のある社宅住まいではいささか気まずいものがありました。

そして、友美さんの切迫流産については、
人に吹聴することではありませんので、
私は周りから好奇の目で見られ居心地も悪かったからです。



義母は来るなりきつく私を問い詰めました。

「まぁ、純一さん、まったくどうしたことですか。
 あれほど大事にしてくださいね、って言っておいたのに。」
「どうもすみませんでした。」
「結婚式のあとだって、二次会や三次会やら、
 遅くまで友美を引きずりまわしたそうじゃないの、」
「、、、すみません、、でした。」


私は初めて会ったときから、どうも義母とは相性が悪かったのです。

私が結婚を決意し初めて友美さんの実家にご挨拶をしにいった時、
私は悪い虫扱いで敷居さえ跨がせてもらえなかった。(参照こちら

結婚の許しを戴いた時には節操の無い人間のように言われ、
「結婚式を上げるまでは、子どもを作るような振る舞いはしないで下さいね」と、
きつく釘をさされたものだった。(参照こちら

ああ、しかし、私はその禁を破り、結婚前に友美さんを妊娠させてしまった。
そのことにより義母から私への信頼は、全くなくなってしまっていた、、、。


そして、今、切迫流産、、、。

、、、私は義母から全ての非を問い詰められる。



義母からすれば、何もかも私が悪いのです。

何もかも。


私と友美さんが職場で出会って結ばれた、

そのこと自体からして私が悪いかのように、

何もかも。


私が悪いのです、、、。



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