J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年03月28日(金)    聞いてしまえ!

J (2.結婚)

5. 新婚旅行 (12)


(ケンジ?)、、、くっ、また、呼び捨て、で、呼んだ、な、、、。

私は一瞬、ハンドルを握る手に力が入りました。

人の気も知らないで、、、。



私はもう我慢がならない、そう感じました。

聞いてしまえ!
そんな気持ちになりました。

(あの男は君のことが好きだったんじゃないのかい!?、そして君は、、、!)

その言葉がもう喉元まで出掛かりました。

喉元まで!


ところがその時。
私が直接に友美さんとあの男の関係について触れようとした、まさにその時。

窓の外の海を見ていた友美さんが、急にこんなことを言ったのです、、、

「ごめんなさい、純一さん、、、」



私は言葉を飲み込みました。

ごめんなさい?何が?どうして?

「え?、」

…私は(え?、)と聞き返すより他に言葉がありませんでした。



あの男のこと?


何がごめんなさいなの?



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