J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月09日(月)    レイちゃん、何していたの?、

J (1.新入社員)

3.雨、そして (9)


女心は分りません。
もの思いに耽っているのかと思うと、
ケロっと明るく楽しそうに振る舞う。

後日私はこの時のことをレイの口から聞くのですが、
この時の私にはこの時のレイがよく理解できませんでした。

ただ私の中でのレイへの見方が、
明らかに変わった出来事ではありました。


  私と同じ感性を持っているレイ、
  
  吸い込まれそうになる深い海のような瞳、

  そしてその深奥より光放たれる眼差し、


私はこの時の印象を生涯忘れることができません。



私は皆のところへゆき、
「そろそろ戻ろう、」と告げ、歩き始めました。

友美さんが私の横に来て、
「レイちゃん、何していたの?、」
と聞きましたので、私は、
「海を見ながら、、、明日の天気のことを考えていたんだってさ、」
というように答えておきました。



夜になりました。

今夜は港で花火大会があります。

夕食を早目に済ませ皆で宿舎近くの海岸へ行きます。


この海岸は港からは少し離れていますが、
混雑することもなく、かえってゆっくりと見物できます。

新入社員たちはキャンプ用のテーブルや椅子を運び、
女性は簡単なつまみ類を運び、
引率の私たちは、、、また、ビールと酒、です。

よく飲む会社です。


焚火を焚いて、
子供たちは自分で持ってきた花火を興じ、
大人たちはアルコールがまわり、舌が滑らかになり、
そろそろかな、という時に、


どーん、と大きな打ち上げ花火が上がりました。


(3.雨、そして、、の項 終わり)


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