hazuki's diary

2005年07月26日(火) おまえに会える日・2(SSS)

夏の日差しの中に・・・俺の大好きな「おまえ」がいた


「珪くん!」

俺を見つけて大きく手を振る
少し日焼けした肌に、白い歯がこぼれる
俺は人がいるのもかまわずに
駆け寄って・・・このまま抱きしめてしまいそうだ

「いらっしゃいませ!」
「ん・・・」

手を伸ばし・・・頬に触れたい
でも、そんな衝動をこらえて平静を装う

「珪くん、私に会いたかったんでしょ?」
「別に・・・」

いたずら好きな丸い目が嬉しそうに俺を見る
俺は絶対に「会いたかった」なんて言わない
それでも、きっと・・・
改札まで走っている俺をおまえは見つけているだろう


俺たちはおんぼろのバスに揺られ・・・岬の突端まで向かう
窓から入る潮風が心地いい
周り中、大自然
はばたき市とは全く違う・・・青い海の街
こんな場所なら・・・いつまでだって過ごしていたい
そんな気すらする

「ねえ、バイト忙しかったんじゃないの?」
「そんなことない・・・」
「でも大丈夫なのかな、マネージャーさんに怒られない?」
「ん・・・最近、俺・・・暇」

「え〜、珪くんが、暇なの?」
「ん、暇だから、仕方なくここにきてやった」
「あははは、仕方なくですって〜!」

おまえは笑いながら両手で俺の頬をつねる

・・・本気で痛い
でも・・・この痛みが俺は嬉しい

「やめろ」

って言いながら・・・おまえの手を握る
久しぶりに触れた手が・・・なんだか気恥ずかしい

「暇で仕方ないらしいから
 それじゃ私のお仕事でも手伝ってもらおうかな」
「ん?どんなことしてるんだ?」

「ご飯の支度のお手伝いでしょ〜
 お布団の上げ下ろしと〜
 それからお部屋のお掃除も
 人手はいくらあっても喜ぶから、珪くんも働かせようっと」

おまえはニコニコと俺を眺めている

どんなに大変かわからないけど・・・
おまえと一緒にいられるなら
そのくらいの仕事何のことはない・・・・と思う

「ん・・・、俺も働いてやる
 でも・・・働くならそれなりに報酬ってもんが必要だ」
「うんうん、バイト料はちゃんともらえるよ
 おばさんに交渉してあげるから心配しないでね」

「・・・金はいらない」
「え?じゃ、何が欲しいの?」

俺は握った手を・・・ぐっと引き
おまえの耳元に口を寄せつぶやいた


「おまえがほしい・・・今すぐ」

みるみるうちに赤くなる頬に・・・
俺は・・そっとキスをする

夏が・・・俺たちを包んでいる
おまえと一緒にいられる・・・夏の日
ずっと忘れられない・・・思い出の夏にしよう、な


END



この話は・・・名前変換のドリー夢に昇格する
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