| 2005年07月25日(月) |
おまえに会える日・1(SSS) |
青い海、白い砂 広がる水平線、そして照りつける太陽 俺は車窓からの風景を眺めながら、おまえの顔を思い浮かべている
「もうすぐ会えるね」
そう話したのは11時間ほど前のこと それからほとんど眠れずに俺は朝をむかえ、そして電車に飛び乗った
夏休みを利用しておまえはバイトを始めた 海辺の民宿を経営してるおばさんのところの手伝いに行く そういわれて「へぇ」って簡単に思っていた5月
でも、夏休みに入った途端おまえがはばたき市からいなくなって 俺は、こんなにも寂しい だから・・・
「時間が空いたら珪くんもくれば?」
そう言われて・・・無い時間を強引に空けた 電話口で「行きたい」って話したら おまえは嬉しそうに「おいで」って言ってくれた
いつでも会える・・・いつもそばにいる それが当然だったのに・・・たった10日でこんなにもおまえが恋しい
鈍行の電車のスピードが、もどかしい のんびりした車掌の手の動きを逐一見てしまう
近づいてくる海の香り、海の音 俺の頭の中に・・・笑顔のおまえ
「次は、海辺〜海辺〜」
アナウンスされる、おまえのいる街 胸が・・・こんなにも高鳴ることを俺ははじめて知った
止まった電車から飛び出して・・・駆け下りる階段 そして・・・人の波をかき分けて、急ぐ改札
眩しい夏の日差しの中に・・・・俺の大好きな「おまえ」がいた
つづく
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