hazuki's diary

2005年02月10日(木) その日のために・2(プチ連載SSS)


「たこ焼き?」
「ああ・・・おまえのここ見てたら食いたくなった」

俺はそう言って、あいつの頬を二度つついた

(絶対怒るはず)

そう踏んで、ちょっとからかってやったんだ・・・俺
それなのに・・・大きな丸い目にみるみる涙が溢れ出した


「え・・・おい、おまえ」
「・・・」

何か言いたげな表情、それを堪えるようにうつむいた


「ごめん・・・大丈夫か?」

これは、もう、そう言うしかなくて
俺は、ただ、目の前のあいつを見つめていた


「・・・なんでもない、気にしないで」

顔を上げたあいつはにっこりと笑った「振り」をした
そう・・・・瞳は、笑ってなんて無くて
悲しそうに、俺をチラリと見ただけで前を向いた


あいつの背中は・・・・しばらく震えていた
ただ少し・・・からかっただけなのに
でも、あいつは・・・泣いた

(11日、どこか出かけるのか?)

そう聞こうと思ったんだ・・・
でも、そんな事・・・聞けなかった


俺には・・・あいつの涙が解からなかった
いつだって、笑っていてくれる・・・そう思っていたから

卒業まで・・・あと3週間、そんな日の出来事だった




続く




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LM 葉月 珪 [MAIL] [HOMEPAGE]