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2007年10月16日(火) ぶあいそう

日記を書かずにいると、考えが整理できなくなり体にたまってくる。最近は、それが何かのきっかけでこぼれたり、容量オーバーで溢れ出てくるまで、無理して書かない。今日は中野駅から帰る途中でふと、静かな部屋でパソコンに向かう自分がイメージできた。それで今、書いている。

急に寒くなりましたね。アラジンのブルーフレームが欲しくて欲しくて仕方ない。3万円程度で買えると知り、ハンズでなでなでしてしまうほど欲しい。どうしよう。

■仕事

仕事で必要なのはロールプレイなのだ、と思うようになった。場面場面で相手にとって望ましい姿の人間を演じる。シンプルなことだ。もちろん、とても難しい。上達にもほど遠い。それでも仕事=自分の本質が試されるなんてことはない……すくなくともぺーぺーサラリーマンでやっているうちは。そう思ってから、仕事がとてもやりやすくなった。就職活動のときは、それが分かっていなかった。

例えば人に何かを伝えるときに、分かりやすく言うこと。自信を持って言い切ること。もやもやした不安を分析し、具体に落とし、因数分解し、行動に移すこと。こういうそこらへんのビジネス書を読めばすぐに書いてあることをする能力が、「本質的な私」には皆無だ。休日、気が抜けているとふき掃除をしていた次の瞬間にぞうきんを途中で投げ出してお湯を沸かしにいってしまう。話は支離滅裂で感情的。意見はそれほどないし、伝え方は一方的だ。

そういう自分をダメだと思ってきた。でもおそらく、ダメとは少し違う。そうすべき場所で、そうできるように何度か訓練をして、紙に書いて練習し、しっかり準備さえすれば、演じることはできる。それはあくまでプレイでしかないが、仕事がうまく運ぶならそれでいい。相手のことを本当に好きではなくとも、プレゼンのあいだ好きだと思ってもらえたらいい。こう書くとドライなようだが、それとも少し違う。熱意を持って演じ、相手が拍手をくれたらそれはとてもうれしいことだ。


■武相荘(ぶあいそう)



土曜は11時起床。先週までの体のだるさが消え、気持ちいい。掃除と洗濯を済ませたあとにふと思い立って、新宿から小田急線で30分。「鶴川」という駅にある、白洲正子の家(武相荘・ぶあいそう)に行ってきた。

なんとなく、周りを雑木林に囲まれてひっそりとたたずむ庵を想像していたのだが、鶴川駅周辺は典型的な郊外の住宅地と化しており、ユニクロのある大通りから見上げる山の上には、全く同じ外観の建て売り住宅が隣から隣へ、ひしめいて建っていた。

わらぶき屋根の白洲邸の敷地内だけが、うっそうとした竹林と木々に囲まれており、敷地に入るとほっとする。

粋なひとの暮らしを見て、やっぱり家はいいなあ。と思って帰る。先週のたけちゃんの家の話を彼氏にしたら、「今家を買ったってまた場所を動きたくなるんだから」ともっともなことを言われ、すこししょげていた。彼のいうように賃貸暮らしも悪くないと、私も思う。だからこそ、家を「買う」とはどんな気持ちなのかに、今は興味がある。

……そんなことを考えた矢先に茶房高円寺書林で『セルフビルド 家をつくる自由』(旅行人)という本を見つけ、思わず手にとった。すみかを作るというとても当たり前の行為にあまりに距離を置いていた自分に気付き、シンプルすぎる答えを提示している30軒を見て胸がすうっとした。

■村上春樹本

多くの同志の方、出ましたね。大切に大切に、家の椅子でリラックスしながら読んでいます。電車でさくっと終わるのは、もったいない。


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