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2007年07月27日(金) Summer Clouds, Summer Rain

仕事帰り、本当に久しぶりにそういう気分になって、タワーレコードに寄った。畠山美由紀さんの新譜(もしかしたら、もう新しくないのかもしれない)とアン・サリーの新譜が試聴コーナーに並んでいて、両方聞いて、断然前者が好みだったので買う。今回はギターと、ヴォーカルだけのシンプルな曲ばかり。畠山さんと同じ系統の歌い手は多くいるが、私にとってこの人はオンリーワンだ。切ない。それでいて、強い。特に英語やフランス語の歌を歌うとき、歌は言葉の意味を離れ、どこまでも伸びやかに、広がっていく。

中野駅で降りて、線路沿いを歩く。後ろから近づいてきたタクシーのライトが私の前の道をこうこうと照らし出し、すごいスピードで追い抜いていった。

Sちゃんからのメールのことを考える。過日の日記で通信社の記者という仕事を「価値ある」と書いた私に、わざわざお返事をくれた。何故、仕事を辞めるのか。何故、働くのか。

幸せというのは自分を中心に考えないとぶれてしまうのではないだろうか。世の中のために働くことが自分の幸せならその道を突き進むべきだし、それは二の次で好きな人と一緒にいることが幸せならそれを優先する。どちらも同じぐらい大事なら頑張って両立させれば良い。とてもシンプルなことだと思う。

書いてある言葉はこの上なく明快で、思わず納得しそうになり、しかしこの言葉を書くまでに彼女が抱えたであろうあらゆる葛藤を思う。社会に向けて何かを訴え、社会を変えることが価値あることだとして、その人が家庭を犠牲にし、健康を犠牲にし、かつて好きだった思索することを犠牲にしたとき、その仕事の価値とは、果たして何だろうか。立ち止まる。

左に曲がって住宅街の路地に入ると、目の前には丸い月があった。7月最後の週が来る。


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