前略 王子さま
真夜中の2時半に、 窓を開けて外を覗いてみました。 街灯の明かりに照らされたアパート前の路地と、 早稲田通り沿いの高層マンションが見えて ふーっと冷たい風が入ってきました。 寒いなあ、早く夏が来ないかな、と思います。
お元気ですか? 大晦日の手紙以来だよね。 今どこにいるのかな。 もう忘れちゃったかな。
私は一人暮らしをしています。 だいたい終電近くで帰り、夜中の1時頃ご飯を作って食べます。
ラジオ深夜便を聞きながら眠るのが日課。 今日はカントリー音楽が流れている。
この間、夜中に西原理恵子の『毎日かあさん』を読んで、 おいおい泣いた。 ああ、まだ泣けるのか、と思いました。
月がとてもきれいだったのでメールを出した。 「月がとてもきれいですよ。同じ月を見ましょう」
「月がとてもきれいですよ。同じ月を見ましょう」。 私があなたに言いたいことも、 きっとそのくらいです。 それだけなのに、うまく言えないしうまく書けません。
月がとてもきれいですよ。同じ月を見ましょう。
ミルクティーを飲んで、もう寝ようと思います。
あなたのことが好きです。うそ。おやすみ。
かしこ
|