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2004年04月24日(土) 土曜日の夜



昼寝して起きたら夕方の6時だった。洗濯物を取り込んで、サランラップを買いに行く。ボーダーTシャツとめがねと、春の宵。少し肌寒い。

芳林堂とあおい書店に長居した。新潮社から復活した『旅』はシチリア特集で、帝国ホテルの広告が入っていた。こういうほうがお金になるんだろうけれど、明らかにターゲットが変わった(私は外れた)ので、買わなくなると思う。母もそう言っていた。

目にとまったのは、『天然生活』。いつも立ち読みしてやめていたのが、今号はお金を出しました。定期刊行になるのか、「創刊号」とある。気合い入れて作ってあると、しろうとがぱらぱらめくっただけでもすぐ分かる。「おしゃれな」写真でごまかさない実用記事(たとえば料理のレシピ)満載で590円は安い。

地球丸という会社、調べてみたら山と渓谷社の系列らしい。にわかづくりじゃないように感じたのは、そういう理由かも。クウネルとは、はなから目指す方向性が違うのだろう、だから、二番煎じにはなっていない。



馬場駅前のロータリーには、新歓の学生が溢れていた。「あなたの駅は学生がいてうざくない?」としばしば聞かれるのだけれど、否。むしろ安心する。酔いつぶれたり、慣れないミュールをはいたり、どうでもいいことを話したり、そうして騒ぎ、群れて、飲み続ける彼らを見るたび、私はどうにもならない所在のなさや、孤独感や、あるいは根っこのない不安といった、数年前に感じたある種の感情を想起する。そして、じわっと、温かい気持ちになるのだ。

色々大変なんだよね、気楽なだけじゃないよね。





会社が、とても褒めて育ててくださるところで、久しぶりに―中学以来だから7年ぶりか―「私はできる」という気になれている。頑張って、それに結果がついてくることの喜びを味わうのは久しぶりだ。よく考えてみれば、大学4年間はなにをやってもうまくいった実感がなかった。アルバイトも恋愛も就職活動も。また優等生に、返り咲けるだろうか。そんな甘いものじゃないのは重々承知の上だが、努力の価値はありそうだ。初めて、自分のページのラフを描くことになった。





『ドライブイン カリフォルニア』は、また当日券がなくて、前日の電話予約だ。ヤフオクじゃあ法外な値段だし、どうしろってのよ。誰か売ってくれ。1万までなら買う。





相変わらず、ここに書くことについては迷ったままだ。うねりがあるね、と言われた頃に比べてカタルシスの欠如が著しい。それでも文章が出てくる時の快感は、同じ強度でずっと続いているのだけれど。

あるメルマガの、ある編集者の文章に鳥肌が立った。こういう瞬間のために書くものは存在すべきだ、と思った。価値のある情報です、役に立つ記事です。そんなものいらないから泣かせてくれよ。最終電車を待つ、市ヶ谷駅で思う。

それじゃあ私は、ブログのリンクトゥリンクにかわる何らかの価値を、生み出せているというのか。生み出す必要もないし、と開き直る前に、匿名で書くなりの何らかの意味が見えてこなかったら一生納得できないだろう。例えば、こうして迷っている私を、うくくと笑うことが面白い、と、そう思う性悪の人を満足させることができたら。

書くことはどこにある?(書くことがなかったら書くことがないと書け、と、阿川佐和子が言ってたな。)



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