卒業論文(妥協の産物)終了!3日間引きこもって食べたり飲んだり(太った)iTuneダウンロードしたり、人に電話をして泣いたりしながらもとにかく終わらせました。昨日、製本屋さんに提出した帰り道、少しだけ渋谷で買い物をした。パルコに新しくできた古着屋で朱色のストール。
■私は阿部和重と結婚したい(かっこいいから)。
阿部和重が4年かけて書き上げたという大作『シンセミア』(朝日新聞社)が気になって仕方ない。友人はもう読んだらしく、「その物語世界の濃密さったら!」と感動のメールが来た。
先日高田馬場の芳林堂で「ありますか?」と聞いたら、「売り切れました」と言う。新刊でしょ!書評コーナーに「下」だけあるってどういうことよ!もうーーと、怒ることはせずに『文学界』の「映画の現在」特集(阿部和重×蓮実重彦対談収録)を買って悶々とする自分を収めてしまった。こういう特集を買おうと思うようになったのは、本当に映画好きの友人のおかげで、まだ知り合って一年ちょっとだけれど私の成長の可能性を大きく開いてくれた人だと感謝している。
■これから買いたい本
せっかく本のことを書いたのでもう少し。仕事の訓練に2行で収めようとしたんだけど、思い入れの強いものは長くなってしまった…とほほ…
『石蕗(つわぶき)の花』(講談社文芸文庫) 母親が欲しいと言うのでアマゾンで検索してあげたのだが、私も気になってしまった。 ちなみにつわぶきは私の誕生日の花で、花言葉は「忍耐強い」。当たってる?。
金井美恵子『「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ』(講談社) この人を知ったのは『軽いめまい』(講談社文庫)を勧められてから。私に写真家、桑原甲子雄を教えてくれたすばらしい文章の持ち主である。こちらは著者のエッセイ集。
ローベルト・ヴァルザー『ヴァルザーの詩と小品』(みすず書房) 50歳から精神病棟に自ら入った作家は、万人受けするタイプではなかったが熱烈なファンに恵まれたという。12月7日の朝日新聞の書評で、穂村季弘は彼の読者を「ハッピーフュー」と呼んでいる。ずれていること、弱いこと、ダメなこと、孤独なこと。そんな基準は誰が決めたんだ?「弱い人が好き」と繰り返してきた私が一番、社会の枠に縛られていたのかもしれない。誰にも自慢しなくても幸せそうな、彼の世界を知りたいと思った。
『本とコンピュータ』12月号 実は一番愛しているかもしれない雑誌。やっと出たのかな、早く欲しいです。凄い人たちが作っているのだ。詳細はウェブにあり。http://www.honco.jp/e_note/
現代用語の基礎知識2004/imidas2004 別冊付録(一般人向けの勝負の分かれ目……)までついて2000円台は安い。私は昨年、LVMHのデザイナー群を調べました。ファッションオタク志願者にも必携の書。
■そうだった
高校生の頃、発売日になると走って(本当に、走って)買いにいった雑誌があった。原宿路上でのストリートスナップだけが並んだfruits。
今は随分変わってしまって、服飾の専門学校生しか買わなそうな本だけれど、原宿が本当に素敵だった頃を知りたいならバックナンバーを見て欲しい。私は14号(横山優貴が表紙だった)から買っていたけれど、ある時、大学2年生頃かな、洋服に関するあらゆる事がどうでも良くなって、全て捨ててしまった。
私は22歳になった。寒い東京を闊歩する人々を眺める。それぞれの人生を抱えながら白い息を吐いて急ぐ、普通の人たちを見るのが好きだ。薄汚れたムートンジャケットのおにいちゃん、穴のあいたジーンズが自慢げな学生。品のいいトレンチコートの襟を立て、使い古した革の鞄を抱えながらよっぱらう会社員。洋服にはそれぞれの人生が染み付いている。大したことのない「人生」かもしれない。大事件はない。新聞を読んで、大きく変わった外の世界に驚くくらいだ。それでも、私は彼らがうらやましい。愛しい。私の服も、あんな風に見えていたらいいのに、と思う。
かっこいい内面が外見にあらわれる、とはよくいったものだ。ちょうど一年前の就職作文に書いた。「洋服に追い付こうとする自分ではなく、古着を着ていても格好いい人になりたいです」。
しかし、格好良いから愛おしいと思うのではない、今はそう思う。その10年もののトレンチコートにしみついた、あなたの10年分の冬がいいんだよ。
昔fruitsを撮っていた青木さんというカメラマンさんが、ロンドンやNYの路上を写した雑誌がSTREETである。ああ!街の人の「おしゃれ」を盗みたい!久しぶりに立ち読みしたその本を、すぐにレジまで持っていった。
ぐるぐるまわって、再び高校生の頃の熱情に、戻っていける気がすごくしている。だれかに認められるためではなく、暇つぶしの消費活動としてでもなく。汚れを背負って変色しながら。宝探しをしてどこまでも。誰にでもなれるんだった、そうだったそうだった。
fruits(GO!) STREET(GO!)
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