あずきの試写室

2005年11月15日(火) 「世界」

中国に実在するテーマパーク「世界公園」
日本でいうところの、東武ワールドスクエアみたいな感じですね。
その公園のショーで踊るタオの日常生活を
彼や友人と丁寧に描いていきます。

とにかく目を見張るのは、オリンピックに向けて
発展していく北京の街。
道路は車が渋滞とまでは行かないものの、
かなりの数が通り。
(どうも自転車が多いというイメージでした)
建物も、どんどん新しくなり。
でも、国の目指しているものと
市民の暮らしの向上は伴わず。

世界公園の緑から遠く眺める街並みは
美しく、そして懐かしいような。
ちょっとモノレールが通るあたりが
港区あたりを連想しました。

タオ演じるチャオ・タオがいいですね。
暗いホテルで、ビニールのレインコートをまとい
ベットに丸まって横になる姿が印象的です。
欲をいえば、もっとショーのシーンが
観たかったなあ。
色とりどりの民族衣装に身を包む素敵でした。

すっかりタオに感情移入しつつ
物語の終わりが、実は私にはどう解釈してしてよいのか、
ちょっと考えてしまいました。
昨日の毎日新聞のジャ・ジャンクー監督のインタビューで納得。
深いですねー。


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