あずきの試写室

2002年05月28日(火) 「フォロウィング」

「メメント」の斬新な映像感覚で
一躍有名になったクリストファー・ノーラン監督。
その監督のデビュー作が本作「フォロウィング」です。
モノクロ映像に約70分という
最近の長編作品が多い中、短い作品となっています。
が、「メメント」の時間軸がねじれた
作品感覚はこのデビュー作で
すでに現れています。

暇にまかせて、知らぬ人の後を
つけていくのが趣味の男性が、
逆について行った男性に
声をかけられ、ある企みに巻き込まれるという。
パッケージの内容だけざっと読むと
わかりやすいようなのですが
ここがノーラン監督。
侮れないです。

時間が前後しちゃうので、あれ?あれ?と
ぼーっと見ているとわからなくなります。
特に登場する男性二人が
似てないのに、途中髪型が似てきたら
なんだかごっちゃになってしまった。うううん。

モノクロ画面が、内容に合っていて
デビュー作と思えないほど、雰囲気が垢抜けています。
70分とコンパクトなところも良かった。
でも、一度見ただけじゃ、「メメント」までは
いかないけれど、ちょっと混乱します。

本作と「メメント」ときて
次はどんな映像を見せてくれるのか
興味津々で、新作映画情報を見る私なのでした。


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