あずきの試写室

2002年05月12日(日) 「クイルズ」

サドといえば、サドマゾしか
浮ばない貧困な知識の私でしたが、
この作品でちょこっと
サド(あ。本人ね)に興味を持ちました。

何に一番興味を持ったのかというと
悪徳や美徳ということではなく
物を書くということ。

実は、先日も本当に何かを
書きたいまたは描きたい場合は
商業的に売れるということは
二の次で、自分の思うままに
書き綴る事が
本当に好きな事であると
聞いたばかりだったので。

実際この映画の中で(勿論創作ではあっても)
サドは、あらゆる手段を使って
自分の作品を発表していきます。

ある時は、シーツにある時は舞台で
そして、最後には何もかも奪われて
自分の血液で、書き残していく姿は
真の芸術家(目指しているものは異端であっても)の
姿を感じたのでした。

多彩なメンバーは、マイケル・ケインを始め
「グラディエーター」で主人公を食ってしまう
勢いのホワキン・フェニックス
また「タイタニック」よりも魅力的に見えた
ケイト・ウィンシュレットと
それぞれの持ち味が生かされていて
面白かったです。

テーマがテーマだけに
一般的ウケは狙えないかもしれないけれど、
人間っていろんな面を兼ね備えているなあ
なんて思ってしまったのでした。


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