1962年の香港を舞台に 描かれた本作品は、ほんと メロドラマという言葉が ぴったりの映画でありました。
偶然隣の部屋に越してきた二組の夫婦。 それぞれの夫と妻が浮気をしていることを 妻と夫が(ややっこしい)気づいたことから 始る二人の心の葛藤と恋愛感情。 二人の行く末はどうなってしまうのか。。。
最初から浮気をされている夫と妻は出てきますが、 当の浮気をしている 妻と夫は場面には出てこず、 話の中に出てくるだけなので かえってすっきりしています。
浮気されていることで お互いに連帯感情を持っていますが それが自然と相手に対する思いに変わって行くのは 無理がなく、見ていて違和感がないです。 どろどろのシーンが展開されということもなく あくまでも、心の動きを追っています。
主演女優のチャイナ服姿はとっても素敵で あの部屋にこれだけの衣装があるの?? なんて思ってしまうほど、シーンが変わるごとに 衣装まで変わるのには、ちょっとびっくり。
今はやっているブルース(すみませんタイトルを忘れてしまった)の ミュージックビデオを髣髴させるような雰囲気。 赤いカーテンがずっと続くシーンなどは ぞくぞくするような雰囲気をかもし出していました。
実は毎週楽しみに見ている「嫉妬の香り」にちょっと 設定が似ているのですが、 こうも違ったつくりにできるんだーと感心してしまいました。
私が見ている横で、お茶を取りにきた家の人が ちらっとみただけで 「これって『ブエノスアイレス』の監督?」と聞くので その時は、わからなかったのですが 同じ監督だと後から知り 「ブエノスアイレス」の雰囲気も似ているのかしらんと 勝手に想像したのでありました。
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