あずきの試写室

2001年12月10日(月) 「小説家をみつけたら」

もし近所にこんな作家が密かに
住んでいたらどんなにいいだろうなあ
なんて思った映画でした。

主人公の少年は、バスケが得意な優等生。
友達とバスケをしていると、窓からまるで
バードウォッチングをするような
老人が双眼鏡で自分を見ていることに
気づき、興味を持ちます。
あることをきっかけに、老人の家に
遊びに行くことになる主人公の少年は
学校でその老人の本当の姿を知ることに
なるのですが。。。

ショーン・コネリー演じる偏屈な(笑)
小説家と主人公の少年のやりとりは
味があって、ちょっと雰囲気キングの
「ゴールデンボーイ」を思い出しましたが
勿論、こちらは本当の友人になっていきます。

とにかく少年の大きな目がとっても利発そうで
印象的でした。

全体的に淡々と流れていきますが
その根底にある、小説家の悩みや少年の気持ちが
じわじわと心に染み入るような演出が冴えていました。

また脇役の先生。
実は「アマディウス」のサリエリ演じる俳優なのですが
この作品でも、才能ある作家に尊敬と屈折した
気持ちが見え隠れする姿にサリエリを彷彿してしまいました。

2時間18分と長めですが、時間を感じさせなかったです。
でも、正直言うと作家が登場するまでの
シーンは、ただの学生物??なんて挫けそうになったのですが(笑)
挫けなくて良かったです。


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