GRATEFUL DAYS
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2005年06月07日(火) メモつづき

 好きですっていっぱい言えてよかった。
 ちゃんと聴いてくれて嬉しかった。
 駄目なのわかってた。
 嬉しいって言ってくれて嬉しかった。
 まだ手の感触覚えてる。
 痩せて血管だらけの手。
 男の人の手だった。
 ちゃんと素面で言いたかった。
 まだまだどうしようもなく好きだけど、だんだん私の中で彼を偶像化してるんでないかと思って怖い。
 すごくすごく怖かった。
 勇気があるんだって言ってくれて嬉しかった。
 ○○しなさいって誰かに言われると彼みたいでしんどい。
 また役者と演出として彼と付き合えるのは、ちょっと嬉しい。
 でも私じゃ駄目なんかなあって、まだ思ってる。
 彼が好きでした、って何回も口に出してみる。
 時間が経つのを待つしかないんかなあ。

 結局私はまた、「お父さん」が欲しかったんでないかと思う。
 依存気質丸出しで、最低だと思う。

 書かない間に両親が離婚しました。
 パーキンソンを患っていた祖父が他界しました。
 全部彼に話してました。
 とにかく芝居に集中しなさいって言ってくれました。
 だから私、最後まで役者でいられました。
 誰にも恋がばれないでいられました。
 がんばれました。
 でも今役者でいられなくなってしまった。
 どうしよう。

 芝居に私情は挟みたくない。
 恋なんてその最たるもので、そんな気持ちを持ってしまった自分が卑しい。

「よく言うじゃないシーちゃん、時が流れるって。でも流れていくのは時間じゃない。あたしたちの方なんだよ。」
 一昨日までやってた芝居のせりふ。
 どんどん流れてる。


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