家族進化論
Sawmen

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2022年10月02日(日) October Rise2

(ここから)
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 若い者はしくじる。

 右も左も分からないのだから、
 失敗は当たり前だ。

 老人の跋扈は国を滅ぼす。
 しかし、青年の失敗は国を滅ぼさない。

 私はそう思う。


 だから、若い者は
 やりたいことをやったらいい。

 ウジウジして、
 周りに気兼ねする必要はない。

 そして、どつかれ、こづかれ、けつまずき、
 ひっくり返り、糞小便を浴び、人に裏切られ、
 だまされ、カスをつかみ、

 『われ誤れり』

 と歯ぎしりをする。


 それを繰り返しやって、たくましい、
 しなやかな知恵を身に付けることができる。

 この修羅の巷で生きていけるようになる。

 出来上がりのワンセット、ワンパッケージの
 知恵など、この世には存在しない。

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 (ここまで)



■こうした言葉に触れて私(鮒谷)は、


 行動することによって、

 泥をかぶり、恥をかき、
 屈辱に打ちのめされたとしても、

 それでたくましくなり、
 知恵もつき、

 修羅の巷で生き残る生命力が
 生まれるとするのなら、

 むしろ、人生のある時期、
 喜んで泥水をすすり、足蹴にされよう、

 と思ったものでした。


 「出来上がりのワンセット、ワンパッケージの
 知恵など、この世には存在しない」

 の言葉にも震えましたね。



■この言葉は私(鮒谷)に
 行動する力を与えてくれましたし、

 同氏の書籍はそんなエネルギーに
 満ち溢れておりました。


 
■とはいえ、

 書籍の最初から最後まで、
 すべてが記憶され、

 その後の意思決定や行動に
 影響を及ぼしたかと言うと、
 
 そういうわけでもありません。



■どんな書物でもそうだと思いますが
 
 どれほど素晴らしい本であっても、
 印象に刻まれ、長く影響を及ぼすのは、

 その中のごく一部、です。



■たった一文、たった一言、というのも
 珍しいことではありません。

 けれども、その

 【たった一文、たった一言】

 によって人生が変わることが
 本当にあるのです。



■私(鮒谷)をして
 
 【修羅の巷で生き抜く力を手に入れる】

 と決意させた、
 先の言葉に触れたときのように。



■こうした(自分にとっての)
 珠玉の言葉を見つける旅、それが

 【学び】

 ではないかと思いますし、

 そんな言葉に出会えることは
 何よりの喜びでもあります。


 
■では、

 全体の文章から抜き出し、
 提示されたある一文のみを見て、

 同じように魂が震え、
 動かずに入られなくなるか、

 というと
 そういうわけでもありません。
 

 
■先の文でいうならば

 【この世は修羅の巷、
  その世界を生き抜ける者になれ】

 という言葉が刻まれるためには、


 少なくとも私(鮒谷)にとっては、

 やっぱり同書一冊まるごとの文章が
 必要だったのだと思います。



■書籍全体を通して伝えられる
 「奥行き、背景、文脈説明」と、

 それが総括、象徴、昇華されて
 いつでも取り出せるようになった
 「珠玉の言葉」、


 両者がワンセットになって
 心に刺さり、記憶に残る中で、
 
 「珠玉の言葉」がタグとなり、
 行動する力の源となって

 運命を変えてくれることとなるのです。


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