家族進化論
Sawmen

banner

2020年08月05日(水) 【引用】旅をする本

あんなにも楽しかった、高校2年の夏休み。

だから思います。そういう夏休みが失われてしまった、君たちの無念を。
君たちにどんな言葉をかけられるのか、やはり考えます。

一つ言えることは、誰かを恨んだり、愚痴を言ったりしてもいいことは何もな
いということ。今回のコロナ禍そのものは、誰のせいでもないし、自分が頑張っ
て解決できるものではありません。とすれば、この状況を受け入れる心構えは
必要だろうと思います。社会的な状況によって自分のやりたいことが規制され
てしまう不自由を受け入れて、そのうえで何ができるのか。
そんなふうに考えを進めてみます。

多くの人が指摘しているように、少し時間はかかっても、新型コロナウイルス
感染症が克服される日は必ず来るのだと思います。その時に、自分の向かいた
い場所へはばたくための力が少しでも大きくなっているように、今は「自らの
力をとことん養う」。そんなふうに考えてみたらいかがでしょうか。
はばたく力の源は、まずは学問であろうと思います。広い意味での「勉強」で
すね。

そうであるならば、教員である私たちがなすべきことは、「せっかく学校に来
ているのにこれなら家で学んでいても別に変わらん」と君たちに感じさせてし
まうことがないよう、一生懸命に授業をすることなのではないかなと今は思っ
ています。

例えば2年後に今を振り返って、「状況に文句言うだけで結局何もしなかった
な」となることだけは、お互いに避けたい。そう思って、あえてこんな文章を
書きました。

君たちにかけたい言葉はこれです。
どうか、やがてまた自由にはばたける日が来ることを信じて、目の前のやるべ
きことを粛々とこなしていく強さを、そしてそんな中で創意工夫を凝らし、で
きることを見つけて実行していく明るさを、大切にしてください。

来週に迫った4連休を楽しみに、あと一週間となった1学期を元気に過ごしま
しょう。


 ←潜水  目次  未来→


創 [MAIL] [TWITTER]

My追加