2020年07月26日(日) |
佐藤先生のメルマガ引用 |
感情をコンパスにしてはいけない。
あなたの感じた通りに!
こういった言葉には一切従わないほうがよい。
【引用】
授業では、生徒が理解をしないままに音読タイムということに ならないよう、必要な解説をしっかりとしているつもりです。 アクティブな授業もけっこうですが、理解のないまま見た目だけ アクティブではいけません。これは常に意識をしていることです。
たとえば今回の試験範囲の中に次のような例文がありました。
This DVD must not be copied for commercial purposes. (このDVDは商業目的で複製してはならない)
先生方なら、この文についてどんな解説をなさるでしょうか。
文法項目としては助動詞が入った受動態です。 <助動詞+be+過去分詞>という語順を教えることになるでしょう。
もちろん私もその解説をしたのですが、そこで付け加えたのが、 「You must not copy 〜.(能動態)ではなく、This DVD must not be copied 〜. と物を主語にして受動態で表すのはなぜか。どういうときか。」という 話でした。
「型」だけ学ぶのならば、極端な話、教科書や文法書を見れば 載っています。 それに加えて、どんな場面でこの文法が使われるのかを伝えてあげる、 可能であればその使用例を見せてあげることを、ここ数年心がける ようになりました。
そのためにも私自身が、教材類だけではなくauthenticな素材に 常にふれて、用例採集に努めています。 次回、具体例を少し紹介させていただくつもりです。
ちなみに上記の例文では、commercial purposesについて、 なぜ無冠詞複数形で表されているのかも解説しました。
・なぜ for commercial purpose ではないのか。 ・なぜ a commercial purpose / the commercial purpose(s) でもないのか。
|