1.「英単語を覚える」とはどういうことか?(語彙知識の「深さ」)
「英単語を覚える」というのは、必ずしも「英単語の和訳を覚える」ことと
イコールではありません。
ある単語を使いこなすためには、和訳だけでなく、その単語の発音・語法・
熟語など様々な側面(=深い語彙知識)を知る必要があります。
また、日本語と英語の意味は必ずしも1対1で対応するとは限りません。
例えば、「take=とる」と覚えていると、
(×)take a copy(コピーをとる)
(×)take an appointment / a reservation(予約をとる)
(×)take a film / movie(映画をとる)
といった規範的ではない表現を使用してしまうことがあります。
(正しくは make a copy, make an appointment / a reservation, make a film / movie
です。)
2.「一語一訳でも覚えるが勝ち」
しかしながら、和訳を覚えることが全く無意味だというわけではありません。
例えば、photosynthesis(光合成)、oxygen(酸素)などの単語は、英単語と
和訳
のずれがほとんどありません。
これらの単語に関しては、対応する和訳を覚えておけば十分でしょう。
また、過去の研究から、英単語の意味を和訳で与えたほうが、英語で与える
よりも長期的な保持に結びつくことが示されています。
外国語学習における母語の活用ですね。記憶保持を促進するという観点から
も、和訳の使用は望ましいものと言えます。
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