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管理日誌「庭園の午後」
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2003年10月01日(水) サーバーダウンとミラーサイト

無料ホームページのレンタルサービス「ただぺーじ」( http://csx.jp/ )さんがサーバーダウン中のようです。同サーバー上にあるページにアクセスしようとするとエラーになります。
通常のサーバー不調であれば、一日から数日の間には回復するのが常ですので、同サービスを利用なさっている登録作品を、リンク切れで登録削除することは差し控えようかと思います。
不調が長期化するようでしたら、そう判断した段階で削除作業をいたしますので、ご了承ください。
ミラーページ(代替ページ)を用意なさっている登録者様は、不調が長期化しそうだと感じられた際には、一時的にそちらのアドレスに登録情報を更新してくださるようお勧めいたします。

さて、ホームページ制作初心者の方にとって、サーバーダウンというのは、自分のサイトが遭遇するとびっくりしてしまう事故のひとつかと思います。
昨日までは普通に開けた自分の小説サイトが、ブラウザでアクセスしようとすると「エラー」、FTPでアクセスしようとすると、そんなサーバーは存在しないとソフトウェアに怒られてしまったり。一瞬、頭がパニック状態になっちゃう方さえ、いらっしゃるやもしれません。

この現象はなぜ起きるのかを、おおざっぱに説明します。
サーバーというのは、要するにパソコンです。皆さんがお使いのパソコンと基本的には同じです。(たいていは一般に使用するものより性能が良いパソコンです)
パソコンですので、フリーズする(ハングアップする、「固まる」ともいいます)ことがあります。パソコンが止まってしまっているので、インターネット越しに呼びかけても応答しません。「エラー」の発生です。
この状態から回復させるためには、サーバーを管理している担当の人が、「あれー、止まってるよ、やっべー!」と気づいて、サーバーを再起動させる必要があります。(その他、細かなメンテナンスが必要だったり、時には部品やパソコン全体を買い換える必要がある場合も。)
この、気づいて再起動するまでの所要時間が、そのまま、サーバーの回復にかかる所要時間となります。ですから通常は、一両日です。

サーバーの中にあったデータが壊れてしまっていた場合、最終バックアップに戻されることがあり、回復後に自分のホームページを見てみたら、何回か前の更新時点に逆戻りしていたなんていう事も、珍しくはありません。回復後には、自分の手元にある最新データで上書きしておくと確実です。
掲示板などのCGIを運営している方だと、サーバー上にしか無いファイルもあるかと思います。(検索エンジンの作品データなどは、その代表的なものの一つです) これが、サーバー不調により消失すると、誰にも取り返しがつきません。そのデータは「消えた」と納得する他ありません。時々、運営者にとってはこれが非常に衝撃的なのですが、文句を言ってもどうにもなりませんし、サーバー管理者を責めたところで、その人にもとれる救済策はありません。消えたもんは消えたのです。サーバーに置いてあるデータは一時的なもので、サーバーの電源が切れれば消えるのだと、あらかじめ覚悟しておくほうが、サイト運営者の姿勢として正しいです。
事後の対応としては、自分で保存しておいたバックアップからの復旧となります。もしバックアップがなければ、完全に消えたことになります。痛恨の一撃です(^_^;) (でも、割とよくあることです。四六時中ずっと監視してられるわけではないですから。)

時には、ダウンしたきり復旧しないサーバーがあります。
部品が壊れてしまって、それを復旧させるためには多額の費用が必要である場合などは、運営者が採算がとれないと判断して、それっきりトンズラこいてしまう場合があります。
予告なくサーバーを落として逃亡というのは、無料ホームページとして大勢に貸し出しているものの場合、褒められた行いではないですが、さほど珍しくないのも事実です。
この場合は、文句を言っても無意味度はかなり高いです。そもそも文句を言う相手自体が消失してしまっています。

運営母体が大きく、知名度の高いサービスであれば、告知なくサービス停止のような事態はめったにあるものではなく、サーバーダウンは不慮の事故として起こるものの、たいていは短い期間で復旧されます。
運営母体が不明瞭で、やたらとサービス条件が良い(広告がないとか)ような無料レンタルサーバーは、ある日とつぜん消失してしまう危険性が高いです。
無名なものがダメというわけではないですが、経験論として。
不測の事態にササッと対応できる自信のない、忙しい人や、技術的に初心者の人は、運営の安定した老舗のレンタルサーバーを利用するほうが無難です。

サーバーが応答しなくなる理由には、これ以外にもいくつかあるのですが、利用者(各ホームページの管理人)がとれる対応は、どのケースでも同じです。
正常に運営されている別のサーバーに引っ越すのです。

一両日中に復旧される見込みのあるものなら、そのまま様子を見たほうが賢明なことが多いのですが、一週間、一ヶ月と続くようなら、もう復旧の見込みはありません。
それに、人によっては、ほんの二、三日でも、待つのがつらいという事もあるでしょう。たとえば、「今週末に完結します!」と大々的に宣伝を打ってあった小説ページのサーバーが、満を持した当日いきなりダウンしていて、それから何日も復旧しなかったらシケシケです。読者さんにも面目がなく、申し訳ないこと限りなしです。
そんな場合に備えて、オンライン作家さんの中には、ミラーサイトを用意している方もいらっしゃいます。ミラーって、「鏡」のミラーです。本体とまったく同じファイルを、別のサーバーにアップして、同時に運営していく形式が基本ですが、必要最低限のデータだけを保険として別サーバーに用意しておくような縮約形式のものもミラーサイトと呼ばれることがあります。

ミラーサイトを用意しておいて、普段からサイトの利用者さまに「ここにミラーがありますよ」と告知しておけば、いざサーバーダウンという時に、そちらにアクセスしてもらえる可能性があり、事情説明をするなり、そちらで小説を読んでいただくなりの対応をとることができます。

サーバーによっては、ミラーサイトとしての使用を禁じているところもありますので、それだけはしっかり確認しておく必要がありますが、小説系ホームページのミラーの場合、単なるミラーサイトとしてではなく、そこでしか読めないコンテンツを用意して、別館サイトとして運営する形式がメジャーなようです。
具体的には、作者の創作日誌を別館サイトで運営しておき、本館からは別サイトとしてそれを参照してもらい、本館のサーバーダウン時には、別館を暫定的なミラーとしても使用するといった形式です。

別館に小説ページを移動させた際には、検索エンジンに登録している作品アドレスも、更新の必要が出てきます。しかしなにしろ不幸な事故ですので、何日かの時間差は無理もありませんし、その辺りの情状酌量は、どの検索エンジンでもあるものだろうと思います。

以降は余談ですが、たまに、別館のほうが本館より人気が出ちゃうようなケースがあります(^_^;)
ちなみにノベルウッドも「午後の庭園〜オンライン作家になる方法」というサイトの別館コンテンツなのですが、明らかに本館より人気があります。手入れの行き届き度も、はるかにノベルウッドのほうが優れています。微妙ですね(笑)


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