きまぐれがき
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2003年04月15日(火)

自宅に併設して美容院を営んでいるNちゃんは年中多忙。
そのNちゃんから、久しぶりに電話がかかってくる。

お客さまに70代とおぼしき、とってもおしゃれなおばあちゃんがいら
っしゃるのだけど.....と、Nちゃん。

ふんふんと訊いている私。

そのおばあちゃんから、「短歌教室で知り合ったおじいちゃんに、恋の
告白をされた」とパーマ液をかけている時に訊かされて、Nちゃんは
一瞬手が止まってしまったのだとか。

あら素敵!と私。

おじいちゃんは80歳ぐらいらしいのだけど、お互いにお連れ合いを
すでに亡くされているので、その点は問題ないでしょ。
で、近々お二人で旅行に行かれるとかで、お洋服はどれにしたらいい
かしら?アクセサリーは?靴は?と、とっても楽しそうで、いきいき
されているのよ〜 Nちゃんの声も弾んでいる。

おじいちゃんって日本人?と、一応訊いてみる私。

そうだと言う。
それならば私の関心は、そのおじいちゃんの見た目!そう!容貌!
その一点のみとなる。

80代の男性.......?
う〜ん...塩爺(財務大臣ですね〜)に...中曽根(元総理ですね〜)に
...森繁...丹波哲郎...
.....
昭和天皇も亡くなられた時、80代でいらしたかしら?
頭の中を勢いよく「大正生まれ」が駆け周リ出したが、恋のイメージに
合う80男が思い浮かばなくて、私の脳内はパニック状態(何やってんだか)

そして受話器にむかって叫んでいた。
あたしはイヤダーーーーーー!!

人の恋路について、とやかく言ってはいけないと、わかってはいるけれど。
私だって、何歳になっても胸がキュ〜ンと痛む恋心を持っていたいとは
思うけれど.....だ。
私には、どうしても恋する80代の男性を思い描けない。
かなり無理をして「ダンディな〇〇〇〇〇卿との恋」なぁんていうのを
想像してみたが、現実味に乏しすぎる。

Nちゃんは「べつにアナタの恋の話じゃないでしょ」と笑っている。
それにしても、高齢者が元気でいられるということは喜ばしいことだ...と、
Nちゃんの大切なお客さまに対して、失礼なことを口走ってはいけないので
(とっくに口走ってますね)急いで無難なことを付け足した私。あぁ〜

N家の子犬たちにも、やがて恋の季節が?


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