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2009年03月18日(水) 悪貨は良貨を駆逐するを、身を以て知る。



 ある日突然…、空気のように使っていたTESLA日本語キーボードが壊れた。打っても頓珍漢な語がモニタに現れる。「あ」は「あ」で、「 a」、「ちゃ」は「ち」「ゃ」で「 cha」「 tya」ではないと思っているので、「かな」で打っている。これに慣れてしまうと、何でみんなローマ字で打っているのか分からなくなる。与えられたキーボード、外国様仕様のまま大人しく飼い慣らされているとしか思えない。 

そうむきにならんでもと、大半の人は思いその不便さを感じなくなるまで習得して、後は惰性で使い続けている人がほとんどだろう。
じゃあ、キーに表示されている日本文字で打てばいいではないかと思っても、今のキーボードに表示されている「かな」は四段に渡ってあり、とても指がついていかないし、覚えられるか!と、思わず口にしてしまう代物で、実用向きではない。おまけに間違いを消すのにデリートキーまでの距離は遠い。小指を右上にひゅーっと移動して消さなければならない。小さなぼっちの着いた人差し指のホームポジションから、人差し指を置いたままデリートキーを打つのは無理がある。

所が、このTESLAのニコラ配列にすると、両人差し指は、所定の位置、左 F、右 Jの位置に置いたまま、デリートキーだって、Lの右二つ横なので、小指をちょっと伸ばせば、十分届く。常に人差し指はFとJから離れることはない。表記は三段に全てある。
濁点(が・ざ など)、半濁点(ぱ・ぺ など)はキーの同時押しで一回で済む。俗に言う親指シフトを習得してしまうと、ローマ字打ち込みに戻った時、そのまどろっこしさに絶望する。
そこで、壊れた専用キーボードのメーカーに問い合わせたら、技術者勉強のため、もう五年近く経っているのに、無償で見てみたいとメールをくれたので、甘える事にした。
 ところが、以前の付属キーボードを引っ張り出してローマ字で入力を始めて呆然となった。初心者に完全に返ってしまって、全然打てない。JIS表示の日本文字は、表記位置が全然違うので使えない。
で、思案投げ首の末、キーボードを改造して、ニコラシフトを使えるようにした。

こんな事に時間をかけたくなかったが、仕方ない、何時修理出来てくるか分からないし、果たして修理できるものかどうかも分からないキーボードを待っていられない。必ずしも、最良のものが生き残るとは限らないことは、ビデオデッキの方式、コンピュータのOSなどを見ても分かるように、この日本文字打ち込み方式もほとんど拡がらなかった。
修理に出した機種は近々再発売されるようだが、今時の相場にしては数万円という設定で高い。
で、Mac用の以前のキーボード二つからキーを取り、スペースバーを外し、そこに短い右親指用のキーを,英数キーのところにコントロールキーを左親指用に加工してキー配列を変え、取り付けた。
だから、意味もなく長いスペースキーはなくなった。
日本人用専用キーボードとちがって、これは外人様用にできているため、各キーの間の距離が微妙に違うので慣れるまでしばしの時間がかかりそうだが、とても快適に打てている。こんな感じのキーボードになった。日記がしばらくかけなかったわけはこんな訳でした。


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スペースキーは無くなり、代用左右親指キーに変えた。キーボードのかなの印字とTESLAでの位置は全然違うが、ブラインドタッチが出来るので、大丈夫。このキーボードを前にしたら、配列が出鱈目なので、他人はまず使用不可。


→2002年の今日のたん譚 −韓国での心得(W杯によせて)−










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