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2002年03月18日(月) 韓国での心得(W杯によせて)



 
 W杯で韓国の友人に家に招かれたときの心得、まず、「こんにちは」といい、居間に案内されたら、おとなしく座ってなど居ず、ずかずかと台所に入って行き、勝手に冷蔵庫を開け、何でも好きなものを食べよう。遠慮なんかいらない。
それが韓国の親しさの基本なのだ。

◆あなたが学生であれば、大学の研究室に、担当教授が居ない間にあなたが入って、教授の机の上に、菓子折が一箱あったら、遠慮なく全部食べたいと思ったら、全部食べてしまおう。そこに先生のノートがあれば、食べながら、勝手に開けて読んでしまおう。それが韓国の親しさの現れなのだから。

◆隣り合わせで一緒に勉強をしていて、ちょっと消しゴムを借りたいとき、隣に座っている韓国の友人には、「ちょっと、貸してね」なんて断ってはいけない、「なんだこいつ、ほんとはまだ腹を割ってくれていないんだ」とうたがわれてしまう。だまって使おう。

◆文化的話題で、李朝の青磁の話はしても、日本の茶道でよろこばれるような、いびつで不完全な陶器の話はよしておこう。あれは、韓国に限らず、ほとんど理解されない。
もし、箱書きのある織部を見せても、彼等は犬の餌入れにする。
韓国での食器の高級品とは金や銀ではなく、ステンレスなのだ。思い当たるでしょう?冷麺のあのステンレスの食器。華道も名前だけは同じだけれど、韓国では、活けっぱなし。枯れても気にならない。いっそ、ドライフラワーが好きである。

◆友がお金に困っているときは、財布の中身を全部渡そう。そうでなければ、親友と言えない。

◆韓国の街の中にはお墓やお寺がない。
京都のように、町のカメラ屋額縁屋のすぐ裏がお寺なんてことは、ない。死者と生者の境界をはっきりわけて暮らしているからだ。
W杯で韓国の人と友達になっても、歴史について話してはいけない。勧善懲悪がはっきりしていて、悪は常に日本であることを覚えておこう。
 最近、ソウル大学出身の評論家の金完燮(キム・ワンソプ)がようやく、日本を一方的に悪者してきた、過去の歴史や政府歴史教科書マスコミの歴史観を全面的に批判した本を出したが…。

◆ 文化的な例えば陶芸一つ、普段の接客ひとつとってもここまで常識がちがう。簡単に友好などとは口がさけても言えないのだ。これに、歴史観の違いから来る憎悪が入ってくる。

  以上は韓国済州島出身の、呉善花さんの著書から学んだ。











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